「1の不幸」 ページ7
汗だくで息も切れている。
カーテンの隙間から太陽の光が
差し込んでいた。
まゆ「へ...変な夢見た...。」
ため息をついて、急いで制服に着替えた。
下に降りてみると母はいなかった。
仕事だろうか。机の上には
ラップがついたご飯が置いてあり、
その近くにはメモ用紙があった。
見てみると、
「今日もファイト!」
と書かれてあった。
まゆはクスッと笑い、ラップを
外して朝ごはんを食べた。
学校へ行き、教室へ入ると
早速昨日の子が
「あれ〜?昨日あんだけ
水遊びしてたから制服は
びしょ濡れかと思っちゃったぁ〜」
と言った。
すると周りにいた人達もクスクスと
笑い始め、嫌な気分になった。
席につき机の中を見てみると
ゴミが入っていた。
丸まった紙に埃、この黒いのは...
...虫だ。呆れることしか出来なくて
思わずため息をつく。
まゆはゴミ箱を持ちに行き、
机の中に入っていたものを捨てる。
今日は何も無くなっていない、よかった。
しかし、かなりの量が入っていた。
ニヤニヤしながらまゆを見る子達が
とても馬鹿らしいと思った。
授業が終わり、帰る時間になった。
部活へ行く人に帰りにどこかへ寄ろうとか
青春を代表するものはまゆにはない。
まゆは教室から逃げるように
廊下へ出た。
階段を降りようとしたとき、
「1の不幸」
と後ろから聞こえたとき、
まゆの身体は宙を浮いてた。
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作者名:雷鳴 | 作成日時:2018年8月10日 10時