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夏油side
『夏油〜。』
廊下を片足を引き摺りながら駆けてくる先輩。
手にはコンビニの袋。
夏油「おかえり先輩、体調も良くなったようで何よりだよ。」
『お陰様ですっかり元気だぜ、あとこれ。』
夏油「…私は頼んでいないけど?」
『家入がお前も頼んでたって……あれ?』
夏油「ははっ、まんまと嵌められたね。」
『まぁいいや、悟の金だし。』
夏油「……悟?」
『あぁ、悟が呼んでって。夏油も傑が良いか?』
夏油「うん。」
『まじかよ。』
元々苗字呼びは距離があるようで少し嫌だった。
硝子のは慣れてしまったけど、先輩は名前で呼んで欲しかった。
夏油「…良いだろう?京都校に行ってしまうんだから。」
『え、なんでお前知ってんの。』
夏油「先生から聞いたよ、悟以外皆知ってるさ。」
『うげぇ…内緒にしとこうと思ったのに。』
夏油「良いだろ、最後のワガママだから。」
『わぁったよ…傑。』
少し微笑みながら言われた私の名前は私の耳に酷いほど響いた。
まだ居て欲しい、まだ話していたい、まだ、まだまだまだまだ……。
夏油「先輩は、居なくならないでね。」
『悟と同じこと言うのな、俺は居なくならねぇよ。』
ギュッと抱き締められた温もりは、溶けかけたアイスがなくしていった。
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夜々式(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!ご期待に応えられるよう、更新頑張ります! (2021年2月9日 22時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
あ - これからも頑張って下さい!! (2021年2月9日 22時) (レス) id: f131e78a97 (このIDを非表示/違反報告)
夜々式(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます!修正致しました!<(_ _)> (2021年2月9日 18時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
あ - ページでいえば28のところ、ナナミの台詞の名前の表記灰原になってますよー (2021年2月9日 18時) (レス) id: f131e78a97 (このIDを非表示/違反報告)
夜々式(プロフ) - ta0628tm0105さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!<(_ _)> (2021年2月4日 19時) (レス) id: 3c8797ae1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜々式 | 作成日時:2021年1月23日 2時