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「…どうやって。」


一瞬こちらに目線を寄越したあと、さっきのように笑って言う。


「セッ…ーーーー、したら、出られるんでしょ?」


「…えぇ、本気?」


俺の言葉に、顔を腕で覆う。


「…まだ、やりたいこと残ってる。」


「…僕と、いいの?」


「いい、…まふまふの音楽、ここで終わらせたくない。」


「っ、なんで、そこで俺なんですか。」


自分の体大事にしてくださいよ、と肩をつつかれる。


「1回のーーーーでまふまふが生きられるんだったら、俺いいよ。」


「なんで、そんな、俺の事好きみたいじゃん、」


乾いた笑いを浮かべながら視線を泳がせるまふまふは、俺とーーーーをするという選択肢は無いのだろうか。


「好きだよ。」


「っそれは、相方として?」


「うん、それ以上でもそれ以下でもない。ここでするーーーーに意味は無い。」


そう割り切って、この痛みを癒す。


「…わ、かりました。」


まふまふの声は震えていて、こっちが申し訳なくなるほどに泣きそうだった。


「そらるさん、ごめんなさい。」






ーー







さっき放り投げた座布団を寄せてきて、それを布団がわりに敷く。


目に涙を溜めたまふまふが、俺の肩に手を添える。



「俺やっぱ、こっち側?その、女役?」


「んー、正直俺挿れられる側はちょっと、抵抗あります…。」


「わかった、俺こっちね。」


なるべく怖がっているのを悟られないように、声色を明るくする。

笑顔を作る俺に、しゅんとしたまふまふは更に悲しそうに俯いた。


「すみません…。」


「いいのいいの、俺が言い出したことなんだから。」


座布団の上に座ると、赤子に触れるように優しく俺を押し倒す。


「痛かったら、言ってくださいね。蹴って大丈夫ですからね。」


「んー、あいあい。はやくしよ。」


そう言うと、畳に投げ出した両手をまふまふの手と絡められる。


恋人繋ぎというやつか。


もう一度目線が交わると、まふまふが目を逸らす。

やっぱりまだ抵抗あるよなぁ…。




「これ耐えれば終わるから、な?俺の事、…彼女とか好きな人だと思っていいから、…。」


「…はい。…失礼します。」

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作品ジャンル:恋愛
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月夜(プロフ) - こ、、更新はまだですか、、 (2021年11月29日 0時) (レス) @page6 id: 0e4ab80c46 (このIDを非表示/違反報告)
とっとこリス太郎(プロフ) - mfsrでこーいうなかったんで、すごく嬉しいです! これからも頑張ってください! (2021年8月16日 20時) (レス) id: 10c5c555dd (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 泣けるぅ!!7話楽しみに待ってますね♪ (2020年12月6日 11時) (レス) id: 5224cda9d2 (このIDを非表示/違反報告)
しろもも(プロフ) - 風兎こと七成さん» コメントありがとうございます!現在は規制がかかる内容になる前の所までで切って公開している状態です。今後の更新内容は確実に規制がかかるので、そこからはフラグを立てて更新していこうと考えています ご指摘ありがとうございます! (2020年10月12日 20時) (レス) id: 568acd3369 (このIDを非表示/違反報告)
風兎こと七成(プロフ) - r18フラグって立てなくて良いんでしょうか?私が間違っていたらすみません。 (2020年10月12日 19時) (レス) id: bd5aeed92a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろもも | 作成日時:2020年8月30日 21時

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