［暁のヨナ］赤龍は鈍感過ぎてヤバイのです 0.1 過去編

<25> ページ27

___A目線,＊*_






「______、______」







「______」





何か小さな話し声が耳に届き、重たい瞼をゆっくりと上へと上げる





『_______……んっ』






少し虚ろな目には、見たことのある木製の天井



そして、身体の上にのる、柔らかな布団が映った




『………あ、れ？』




？「、あ 起きた」




！「ほんとだ〜」




まだ完全に開いていない目から 二つの影が見えた


それは、段々とはっきりしていき、



目の前の二人の顔をしっかりと目に映った



『……えっ、と、テウシと、へんテコ、だった よね…』



自分が覚えている二人の名前を言いながら、重たい身体を起こす






！「っ！テウシ！テウが牛になった〜 あひゃひゃひゃ」





テウ「お前なんて、へんデじゃなくて、ヘンテコだろ、…あっ、スゲー似合ってる はは」




ヘンデ「どうゆう意味だよ、牛〜」




テウ「そのままの意味だ、んで 牛っていうな」




目の前で会話を広げる二人


楽しそうに笑っていた





私って 場違いだよね…





そう思い、顔を横に向ける





そして丁度、布団に入って 身体を起こしている寝癖のつく黒髪の子と目が合った




『…あっ』


⁈「…あっ」




テウ「ヘンテコは綺麗にヘンデを表しててスゲー似合ってるって言ってんの、いい加減 牛いうのやめ…ろ、、、ハク様、起きてたんですか？」



ヘンデ「テウ、いつか 牛に祟られるよ〜！……あっ、起きてたんですか？」





ハク「…お前らの声でな」




テウ「じゃあ、じっちゃんに知らせないとな」




ヘンデ「テウ〜おねがぁ〜い」




テウ「やだ」



ヘンデ「えー〜〜」



ハク「……お前ら二人で行け」



テウ・ヘンデ「「え〜、わかった…」」





そう綺麗に声を揃え、気だるげに二人は襖を開け出て行った




『………』


なんでハクはボロボロなんだろう


ハク「………」







そこから沈黙が続いた


あの二人が居なくなって、台風が過ぎた時の様に部屋が静かになった






『…っ〜〜』




沈黙に耐えられなくて、必死に話題を探す




だけど





『(なんも思いつかないっ〜〜)』








そう頭を抱えていると





隣から少し高い落ち着いた声が聞こえた






ハク「……お前、何で ここで寝てたか覚えてるか？」








？

<26>→←<24>

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す