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49話 ページ50

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いつまでも逃げていては、
一也も私もいつまでたっても前に進めない。


私の肩に置かれた真田君の手が
軽く私を押し出し一歩前へと出た。
後ろにいる真田君の表情はわからないので
どんな意味で私の背を押したのかは
わからないが
なんだか少しだけ勇気をもらえた気がした。



逃げたい気持ちと戦いながら
拳を握り締めて
ゆっくりと一也の方へと足を進めた。







『一也…
妊娠はして無かったから安心して。』





顔を上げて一也の顔を見てそう言うと、
一瞬だけ表情が曇った様に見えた。
あれからすぐに生理がきて
大丈夫だとは思っていたが心底ホッとした。





『…それと、
私はもう前に進んでるから…』





一也も、私のことはもう気にしないでいいよ。
と言おうとしたが
涙を堪えると言葉にできなかった。





「ははっ、んだよそれ…?
邪魔すんなってか?」




口角は上がっているものの
目が全然笑っていない。
まるで、全てを見透かされている様に感じる。




このまま一也と向き合っていると
いろいろとボロが出てしまいそうだ。







『…一也、私ね…』









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『…ごめん…。』





自分の部屋に入り、
張っていた緊張の糸が切れ
その場に座り込んだ。






『真田君のこと、いい様に利用した…。』









”…一也、私ね…
真田君と付き合うことにしたの…”









まだ、真田君とのことを
ちゃんと考えてもいないのに
あの場を切り抜けるためだけに
好意を寄せてくれている真田君を利用した。




一也は
そう言うことかよ。
と、ポケットから部屋の合鍵を出して
私に投げて渡すと、
すれ違い様に
悪かったな、いろいろ。
と言って、真田君の横を通り過ぎて
階段を降りて行った。






受け取った合鍵を握りしめると、
これで本当に終わったことを思い知らされ
私の中の何かに
ポッカリと穴が空いた感じがした。





「Aちゃん、俺は平気だから。
辛いなら泣いていいんだぜ?」





座り込んだ私を
優しく抱き締めてくれ
我慢していたものが一気に溢れてしまい
涙が止まらなくなった。









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メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

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