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46話 ページ47

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真田君と出かける為の準備に
シャワーをかり、
髪を乾かすと
何やら真田君の話声が聞こえた。





「あ〜…今日はパス!
それと、もう合コンとか行けねーわ。」





聞く気は無かったのだが
聞こえてしまい
出るタイミングを無くしてしまった。




「できてねぇけど、
本気で惚れた女が出来たんだよ。」





自惚れで無ければ
付き合おうとも言われたし、
多分私のことだと思い
顔が火照るのを両手でおさえた。





じゃあな。
と、通話が終わったのを確認し
何事も無かったかの様に
脱衣所をでた。





『別に私のこととか気にしないで
友達と出掛けていいんだよ?』




そう言って腰を下ろすと、
聞こえてた?
と、誤魔化す様に言われた。





「だから、惚れた女が側にいるのに
優先しない男とかいないだろ?」




そんなことを言われると
また、顔が熱くなってきて
真田君の顔を見れずに顔を背けた。
そして、その気持ちに応えられていないのに
都合よく上がりこんでしまっていることに、
罪悪感ばかりが募った。




『なんか、ごめん。』



「謝んなって!
俺が、Aちゃんといたいだけなんだし?」




『…そうじゃなくて、いろいろ。』






意味がわからないといった様子の
真田君に背を向けて、
自分の鞄から化粧品を取り出し
テキパキと化粧を始めた。





真田君といると
一也のことを考える時間が少なくなり
心にゆとりができている気がする。




最近、塞ぎがちになっているが
こうして連れ出してもらえると
とてもいい気晴らしにもなる。



もういっその事
真田君と付き合えば
一也のことも考えなくなるんじゃないかとも
思えてしまう。




でもそれじゃ、本当に
真田君を利用しているだけだ。
それが良くないことだなんてことは
今の私にでもちゃんと理解できる。




でも今は、真田君の優しさに
甘えてしまっている。
また、居心地がいいのも事実だ。





化粧を終えて
真田君の方をチラっと見ると
行くか?
と、笑顔を向けられ
控えめに頷いた。





ちゃんと、気持ちの整理がついたら
真田君とのことを真剣に考えよう。








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メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

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