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39話 ページ40

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窓から入る光が眩しく
意識的に目は覚めたが、
肝心の目は開かない。




私、昨日どうやって帰ってきたんだっけ…
なんて思いながら
時間を確認する為に
ベッドに置いてある時計を
手探りで探した。




しかし、どれだけ手を伸ばしても
時計を掴むことができずに
目を擦りながら開けて時計を探した。




あれ…
ここどこ?




見覚えのない部屋に
私の寝起きの脳みそはついてこない。
と言うより
飲み過ぎた所為か頭が痛い。




そして、なんだか
とても美味しそうな匂いがする。





ムクッと起き上がって部屋を見渡すと、
多分部屋の主である人物が
料理をしている姿が目に入った。







「起きたか?」




そう言って振り向いたのは、
昨日合コンで鉢合わせた
真田君だった。



だんだんと、頭が働いてきて
合コンを抜けて
二人でバーで飲んだところまでは
思い出したが、
その後のことが全く思い出せない。





「メシ食う?女って、
こういうの好きなんだろ?」






お皿にのった
フレンチトーストを見せて
笑顔を向けられた。





『…美味しそう。』






率直に思ったことを口にすると
そりゃあ、良かった!
と微笑まれた。






「つーか、丸見えな?」




『えっ?』





指をさされて自分の身体を見下ろすと
パンツしか履いていないことに
今気づいた。





『ぎゃぁー!!!!』





悲鳴と共に、慌てて布団を頭から被り
身を隠したがもう遅い…。





布団から顔だけを出して
真田君を見ると
ははっと笑っている。





『私、なんで服着てないの?!』




「はぁ?何言っちゃってんの?
…もしかして、記憶ない?」




目を丸くして私を見る真田君。




前にもこんなことがあった様な…
と、デジャブを感じて
嫌な予感しかしなかった。





『…バーで飲んだところまでしか、
記憶がないんだけど…。』





あははっと笑って誤魔化しながら
そう伝えると、
私につられたように
真田君もははっと笑い出してしまった。





「あーんな熱〜い夜を過ごしたのにな?」





『はいっ!?!?』





驚きを隠せず
思わず声が大きくなってしまった。





「服着てねぇんだし、
そういうことだってわかんだろ?
言っとくけど、同意の上だからな?」





『うっ……嘘だぁぁ〜!!!』




現実を受け入れられず、
もう一度布団を頭まで被り
呪文の様に
嘘だ嘘だと言い続けた。








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メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

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