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30話 ページ31

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最初は、ジタバタと抵抗していたが
一也によって与えられる刺激に支配され、
結局力も入らなくなってしまい
されるがままだ。



こんな状況にもかかわらず、
しっかり感じてしまう自分は
どうかしている。




『…もう…っ…無理っ…!』




そうキツく目を閉じて
首を左右に振ると
顎を軽くつかまれ唇が深く重なり
舌が絡まり合う。




『…んっ…っ…』





そして唇が離れると
腰をしっかりと掴まれ
より一層深く、激しく突かれた。





私のほぼ悲鳴の様な甲高い声と共に
一也も達したらしく
動きが止まった。




腕で自分の顔覆いながら
息を整えていると
私の中のモノが引き抜かれ
その感覚に眉にしわを寄せた。







『…ほんと……最低……』





引き抜かれた一也のモノを追うように
ドロッとした物が流れる感覚に、
すぐにその正体が何かを
理解することが出来た。




あまりにスムーズに
挿入されたので
ゴムをしていないとすぐにわかったが、
まさか中に出されるなんて
思ってもいなかった。





『何考えてんの!?』





「お前が、俺の気持ちが変わるとか
言うからだろ…」





上体を起こし
流れ出るものをティッシュで拭い
おろされた下着をはきなおし
乱れた服を整えた。





『…私のこと、
大切にしたいって言ってたよね?』



「そうだな。大切にしたいと思ってる。」



『じゃあなんで?!!』




背を向けて
ベッドに腰をかけている一也に
私は、感情を露わにした。




「…もう責任取れるからな…。」




こちらを見ずにそう答える一也に、
ムカつくというより
悲しい気持ちになった。





『何それ…責任取れるって……』




先ほどまでの威勢もなく、
ボソッと呟くき
ゆっくりと一也の正面に立った。






『責任取れるとか、
軽々しく言わないでよ!』





私の声に顏をあげた一也に
思わず頬を思いっきり平手打ちしていた。



掌がジンジンと痛み
ギュッと握りしめた。





『…やっぱり一也は変わったよ。
……今、私が大事な時期だってわかるよね?
なのにこんな事…
妊娠したら大学辞めなきゃいけなくなるじゃん!!
そんなことも、考えてくれないなんて…

もぅ、終わりだよ…』




鼻の奥がツンとした。



何も言ってくれない一也に
いろいろな感情が入り混じり、
奥歯を噛み締めて目から溢れるモノを
堪えようとしたが
どうやら無理みたいだ。







.








『…私達、やっぱり別れよ…。』









.

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メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

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