21話 ページ22
.
「悪いねー!練習台になってもらって!」
彩乃に髪を切ってもらい、
カフェでランチを済ませて
講義まで時間もあるので、
ダラダラと彩乃と話している。
『いやいや、こっちこそありがとー?
早くお客さんを切れる様になんなよー?』
「ほんとだよね!」
頼んだ紅茶に口をつけ
ホッとしていると
彩乃の視線が窓の外に向いた。
「あれ、モデルの詩音じゃない?」
指をさす方に視線を向けると
雑誌で良く見る顔が
道路の向こう側の店の前にいた。
『ほんとだ。顔小さっ!
スタイル良すぎ!』
「同じ女として羨ましいわぁ〜。」
そう言いながら、
窓の外を眺めていると
男の人が店から出てきて
詩音に笑いながら話している。
そして、その男に私は見覚えがあった。
「ねぇ、あれって…」
『うん、一也だね。』
長い付き合いのおかげで
すぐにわかってしまうのも問題だ。
『ん〜…今日、
先輩に自主練誘われてるとか
言ってたんだけどなぁ〜…』
窓の外の二人を見ていると
楽しそうに話しながら
歩いて行ってしまった。
「浮気ですかね?」
『さー?』
「えっ…?なんか、余裕そうじゃん?」
『ん〜…なんつーか、
一也がモデルと並んで歩いても
違和感ないんだなぁ〜
って思っちゃってさ。』
胸のざわつき以上に関心してしまい、
思いの外取り乱す事はなかった。
「なんか、その気持ちわからんくもない!」
『やっぱ、住む世界が違うよね?』
ため息をついてから
カップに口をつけ頬杖をついた。
「最近なんか悩んでんのって、それ?」
『うん…一也の周りには、
あんだけ綺麗で
スタイル良い人がうじゃうじゃいんじゃん?
情で私と別れらんないのかなぁ〜って…』
そう言うと、
彩乃は笑い出してしまった。
「ないない!
御幸は、そんなタイプじゃ無いって!」
『まぁ〜…』
「考え過ぎだわ!!」
そうかなぁ〜なんて思っていると
彩乃にデコピンを食らわされた。
『いったー!!』
「気になるなら聞けばいいじゃん?」
他人事だと思って、
軽く言ってくれる。
もし、それでふられたら
ダメージがでかいのは私だ。
「どっちにしろ、
自主練とか言って
嘘つかれてんだから、
問い正さないとでしょ?」
『ゔぅっ…やばい…胃が痛い…』
お腹を抱えてうずくまると
いつからそんなに女々しくなってんのよ!
と、頭を叩かれた。
.
331人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!! これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時