遠回りしても…４【ダイヤのＡ】

17話 ページ18

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さっきの一気が効いたのか気分は最高！
今なら、箸が転がるだけでも笑えるくらいに
全てが楽しい。




『なべちゃん、なべちゃん！
飲んでるー？？』



「飲んでるよ？
A、飲み過ぎじゃない？
御幸が来る前に潰れるよ？」




忠告など右から左に流れていき、
なべちゃんの隣に腰を下ろし
かんぱーい！と
グラス同士を軽くぶつけ
ジョッキに口をつけた。




「A、そんなに一気に
飲まない方がいいよ？」



私の手からジョッキを奪うと
テーブルの上の
私から離れた所に置かれてしまった。




『だいじょーぶ！返してー！』




「はい、こっち飲みな？」





ビールの代わりに渡されたのは
無色透明の液体が入ったコップ。




『水じゃん！！やだよ！』



ブンブンと首を左右に振ると
なべちゃんは、困ったように眉を下げた。




『なべちゃん、そんな顔しないのー！
ちゅーしちゃうぞー！』



「それは駄目。御幸に殺されるから。」



ちゅーと、唇を尖らせていると
私と同じく酔っ払っている倉持と沢村が
肩を組んで近づいてきた。





「ちゅーするんすか！」



「おー！やれやれ！」





二人とも拳を上げて煽ってくる。






「二人とも煽らない。
Aも、ちゃんと好きな人としなよ？
さっきからすごい怖い顔で
睨まれてるんだから、気づいてあげな。」





なべちゃんが親指でさした方に顔を向けると
入り口で一也がこちらを見て立っていた。








『あっ…一也だ。』




一也の方を見ると
ムスッとした顔で近寄って来て
私の横にしゃがむと
頬を摘んでくる。




『いひゃい！』



「お前、飲み過ぎな？」





そう言うと、頬を離してくれ
ため息をつかれた。





「お前は、酔うと
どうしてナベに絡むんだよ？
ナベ困ってんだろ。」




『だってさ！
なべちゃん可愛いじゃん！
けど、可愛いのに
ちゅーって迫っても
軽くかわされる感じがたまらん！』




拳を握って力説したが
白けた目を
一也にもなべちゃんにも向けられてしまった。








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ナベも好きなんですよー(//∇//)





知らねーよってな…
すいません…




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