なんだかんだで親子 ページ14
僕がDIOさんに拾われてから四年が経った。
僕はすっかりこの家に馴染み、家の人たちはまるで血の繋がった家族のように接してくれている。
それはうれしいことだか、自覚すると少し恥ずかしい。思春期なんでな。
さて、そんな僕だが少々悩みができてしまった。
それは⎯⎯⎯⎯⎯
「はい、じゃあ来週までにみんなのお父さんのお仕事についてインタビューしてきてねー」
「「はあーい」」
お 分 か り い た だ け た だ ろ う か
そう、これこそが僕が今頭を悩ませていることである。
僕のお父さんは一応DIOさんになるわけだが、残念なことに彼はまともな職に就いていない。
そのことで吉良さんに怒られている場面を何度も見ているから知っている。
けれど金は持っているので多分非合法な仕事だろう。
それに関しては何も思っていないが、さすがにそんな仕事はインタビューできない。
とりあえずDIO本人に相談してみるのが一番手っ取り早いか。
...なんて考えたのがバカだった。
「父親の仕事のレポートだと?くだらないことをするものだな、今の学校は」
話を聞いてはくれたが、出てきたのはくだらないの一言。
少しくらい取り合ってくれよ。でもこんなことをいちいち気にしていたらキリがないことはここ数年で学んでいた。
「じゃあいいです、聞いてみただけですし。吉良さん辺りに頼んできます」
宿題を未提出にするよりましだろう。
そう思い、吉良さんを探しに立ち上がった直後、足をいきなり引っ張られた。
バランスを崩し後ろに倒れるが、何かに支えられ痛みはなかった。
何があるのかと手を回した先にあったのはガッチガチの筋肉。
...犯人が分かった。
「何してくれてんですか、DIOさん。僕に傷がつくところでしたよ」
「何を言う。しっかり支えたではないか」
犯人が何か言ってる()
「で、何か用ですか」
「私がくだらない教育に手を貸すのは癪だが、だからといって父親代わりをつくるのも気に食わん」
なんて我が儘なんだこの人は。
言いたいことを言って気が済んだのかDIOさんは僕を抱え込んだまま横になって寝る体勢を整え始めた。
さっきの言い分だと僕は絶対に宿題ができないじゃないか。
やっぱりDIOさんに相談するんじゃなかった。そう思いつつDIOさんの大きな体に包まれて眠気に耐えられず瞼を閉じ、僕は夢の世界へと旅立った。
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しゃけなすび(プロフ) - クロノトさん» コメント感謝です!!親子設定は夢があって大好きなのですよ。クロノトさんの推しを書けて良かったです(^-^) (12月25日 1時) (レス) id: 7f91487afd (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - DIOと親子編推したちが居る…好き… (12月24日 22時) (レス) @page13 id: 1666289728 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけなすび(プロフ) - アルマさん» コメントありがとうございますぅ...!!本当に励みになります!スピードワゴンのやつは私も結構気に入ってるので嬉しいです( 〃▽〃) (6月6日 1時) (レス) id: 7f91487afd (このIDを非表示/違反報告)
アルマ(プロフ) - やばいスピードワゴンのやつ好きすぎて何度も読むたびに興奮が溢れかえってくるめちゃくちゃ私得ですほんとありがとうございますごちそうさまでした…!!!!! (6月3日 21時) (レス) @page8 id: aea966972a (このIDを非表示/違反報告)
しゃけなすび(プロフ) - このしゃけなすびの最も好きなことの一つは、自分の作品にコメントが届くことだ!!もうまじほんと嬉しいですありがとうございますがんばりますッ!! (2023年3月3日 18時) (レス) id: 7f91487afd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃけなすび | 作成日時:2023年2月27日 1時