唐突 ページ14
山姥切様は、本丸の縁側から出てすぐの庭の、人があまり通らない木の下で足を止めた。
夜風が吹き、木の葉が揺れる音がする。
山姥切「__名を、教えてくれないか」
唐突に言われたその言葉に、一瞬「??」となってしまった。
A「な、名前ですね、はい、
Aと申します...けど...どうなさいましたか?」
山姥切「そうか、...いや、特にこれといった意味は無い。
......A、少しお前と話がしたかった。」
再び、そよ風が吹く。
それと同時に、山姥切様が被っている白布が取れ、彼の金色の綺麗な髪が露わになった
その美しさに、目を奪われた。
A「お話、ですか。
私でよければお聞き致します」
山姥切「__近々、修行へ行こうと思っている
修行で己を見つめ直し、進化した姿で主の元で再び刃を振るう。
お前は、写しである俺を何故そこまで主として戦場で身を呈し戦えるのか、
修行に出る前に聞いておきたかった。」
情報量が多すぎて、頭がついていかない。
修行?修行って、加州様も行っていた、あのことだろうか、
ということは、数日間山姥切様の元を離れなければならないということなのだろうか、
様々な思考がぐるぐると巡る中、
それでも私の中では変わらない想いがあった。
A「...山姥切様は、山姥切様です。
私たちは一度たりとも、貴方を
”山姥切の写しの刀”として見たことはありません。
国広第一の傑作である刀剣としか、聞いたことがありません。
それに__
”山姥切国広”様は、私達の唯一の主です
最初に貴方が私達を使ってくださった時から、
これは絶対に変わることがない事実です。
たとえ 写し と言われた刀であろうが、
そんな事が私達の忠義に影響するなんてことは絶対にありません。」
山姥切「そ、そうか...もういい、分かった。」
若干頰を赤らめている山姥切様を見て、少し好奇心が出てきてしまう。
A「山姥切様は、戦場では誰よりも早く敵地に斬り込んで行って、誰よりも私達を大切にしてくれて、
_誰よりも美しくて、
かっこいいです。」
「っしゃ!言ってやったー!」と自己満足げに鼻息を荒げながら前を見ると、
山姥切様はポカーンとして私の方を見ていた。
数秒後、自らの発言を読み込み直した私の絶叫が、本丸内に響いた。
132人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Momo_Tarou(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも更新頑張って下さい!応援してます!! (2020年1月5日 6時) (レス) id: 55132ee02b (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - 高校生さん» さにわちは!!読んでいただけて嬉しいです〜!更新がんばっていきます! (2020年1月2日 23時) (レス) id: 9ced130178 (このIDを非表示/違反報告)
高校生 - 頑張ってください!応援してます~* ((さにわちは←? (2020年1月1日 18時) (レス) id: aa49b5f72c (このIDを非表示/違反報告)
Momo_Tarou(プロフ) - にわさん» よろしくお願いします!!いい年を!!そして最後になるんですけど年末にこの作品を見れて嬉しかったです! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 55132ee02b (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - Momo_Tarouさん» ひょーーー!ありがとうございます!!設定に少し凝っているので、そこ褒めていただけてめちゃくちゃ嬉しいです...泣これからもよろしくお願いします〜!良いお年を!! (2019年12月31日 23時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にわ | 作成日時:2019年12月30日 0時