十七 ページ18
やっとのことで全本丸の刀剣男士の受付を終わらせ、
小走りで診察のお手伝いに向かう。
長義さんに渡された指示書を見て、
そこに指定されている部屋を確認する。
(一人)「ここか」
＿＿ドアを開けた瞬間、私の思考は停止した。
加州「あれ？…主！なんでここにいるの？！」
そう、刀剣男士がいたのだ。
もちろん私の本丸の子達も。
だが、居るは居るでも、その状態が問題なのだ。
(一人)「まっ…て、なんでみんな服脱いでるの」
そう、ほぼ半裸だったのだ。
鍛え抜かれた美しい体格の美青年たちがいれば
そりゃあ誰でもフリーズするだろう
それを察した清光は、
加州「ちょっと、これ被ってて」
私にバサっと服を被せる。
(一人)「…清光の匂いがする」
加州「なにそれ、変なの」
私は服をかぶせられたままそこへ突っ立っているしかなかった。
.
.
.
長義「…で、手伝いに手がつかなかったってことか」
(一人)「大変申し訳ありませんでした…」
呆れ顔の長義さんはため息をつく。
1日の予定がひと段落し、昼のざわつきや慌ただしい雰囲気もなくなった。
外はすっかり暗くなって誰も居なくなったオフィスで、2人で反省会をするハメになってしまったのだ。
長義「いや、確かに彼らのところに女性である君を任せてしまったのは俺の配慮不足だ。」
その言葉に、前の職場での”ある出来事”が重なる。
＿＿＿
上司「＿＿あぁ、そうだ。
君は女の子だったね。
じゃあ、ここには君以外の男を派遣させることにするから＿＿.....」
私にとって、それは屈辱以外のなんでもなかった。
＿＿女だから？
私が女だからなんだっていうのよ＿
＿＿＿
そこまで回想し終わったところで、
はた、と我に帰る。
(一人)「(いや、でも今回は実際に呆然としてしまってたのは私が悪かったし、
長義さんにその不満を抱くのは御門違いみたいなものだ)」
そう気持ちを押し込み、絞り出すように「すいません」と言った。
長義「……(一人)」
急に名前を呼ばれ、背筋が伸びる。
(一人)「はいっ…なんでしょう…」
長義「＿＿本丸に、帰らないか」
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琴葵(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！面白くてイッキ見してしまいました。そして最終話で涙モノでした…！！続編の更新、心より応援しています！！どうかお体にお気をつけて！！！ (2019年12月26日 11時) (
レス) id: 35f7e92960 (このIDを非表示/違反報告)
にわ(プロフ) - やみつきドーナツさん» ありがとうございます〜！ちょっと変わった話にしようかな、って思ってたので、そう言ってくださるとめちゃくちゃ嬉しいです、、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月18日 7時) (レス) id: dc9a723a5e (このIDを非表示/違反報告)
やみつきドーナツ(プロフ) - 凄いお話の設定が好きです！これからも更新頑張ってください！続き楽しみです！！ (2019年12月18日 1時) (レス) id: 944e7c1e1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわ | 作成日時：2019年1月1日 18時
