参拾肆. ページ36
***
小生の…書いたものは…
「つまらないんだよ。君の書物は。
全てにおいて、ゴミのようだ」
…ゴミなどではない。
少なくとも、あの小僧と小娘にとっては踏みつけにするようなものではなかったのだ。
炭「成仏してください」
小僧と小娘は、小さく小生に一礼して…どこかに走っていった。
……小生の血鬼術も、鼓も…認められた。
***
『潔くーん!!』
炭「照子ーっ!!」
…空気の味が人間の味に近い。
炭治郎も匂いでわかっていたのか、戸を迷いなく開けた。
「きゃぁぁあ!!!」
次々投げられる本などに、炭治郎はしっかり直撃していた。
「た、炭治郎さん…」
「Aさん…」
炭「なんで物を投げつけるんだっ?!」
「ごめんなさい…!!鼓が消えちゃって混乱して…!」
炭「そうか…!でも良かった。無事で」
安心したのか、照子ちゃんが泣き出した。
炭「よく頑張ったぞ!潔も…!」
炭治郎は、2人の頭を撫でた。
………私も、もう少し前にこんな人と出会っていたら、何か変われていたのかな。
炭「さ、外に出よう。背中に乗って」
炭治郎は、自分の身体中が痛いのにも関わらず、潔くんをおんぶした。
『足は大丈夫?潔くん』
潔「はい!」
『照子ちゃんも、もし辛かったら、私がおぶってあげるからね!』
照「えっ?!」
そりゃあ私にだって、子供くらいは抱き上げれるよ?!鬼殺隊だからね、これでも。
炭「もう少しの辛抱だぞ、ふたりとも!
善逸と正一の匂いがする…外に出てるな。2人とも無事…」
『…っ、血の匂い』
私は思わずそう呟き、炭治郎と顔を見合わせた。
『…急ごう』
そして外に出た。
久しぶりの陽射しに目が一瞬眩む。
?「オラァァアッ!退け!オラッ!
刀を抜いて戦え!この弱みそがぁあっ!!」
『………っ善逸!!』
イノシシの被り物を被った、二刀流の男に…善逸は蹴られていた。
善逸の腕には、炭治郎が「命よりも大切」と言っていた箱が抱えられている。
……あの箱には、間違いなくおにがいるはずだ。
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ひかり(プロフ) - craneberry1223さん» すいません誤字多いです...。教えてくれてありがとうございます! (2019年10月19日 10時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
craneberry1223(プロフ) - 風邪で揺れる×風で揺れる○ (2019年10月19日 8時) (レス) id: 1013b94a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 檸檬さん» ありがとうございます!伊之助もいいですねぇ〜!(´∀`)ほんと、鬼滅の刃は魅力的なキャラが多いです...! (2019年9月26日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 面白いです!私は富岡さんと、伊之助が好きですねー( ^ω^ ) (2019年9月26日 20時) (レス) id: 37ecf0b3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 月歌兎さん» いやいや!大丈夫ですよ〜!あってたなら良かったです!コメントありがとうございました!また間違えてるところあったら教えてくださいi((殴 (2019年9月23日 22時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2019年9月22日 12時