演技派少女Part10【イナクロ】

坂本龍馬 ページ15

才谷屋さんが前に出る。



坂「俺っちがここにいるって、よくわかったなぁ！」



こんな時でも、呑気だ。





坂「流石は新選組！」




天「この人が…」



神「坂本龍馬…？！」





「「「「うっそおおおお！！！！」」」」






皆は一斉に驚いて叫んだ。









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ここから少し番外編
(本編とはあまり関係ないよ)


望月Aside


これは私が、小学3年生くらいだった頃のお話…。




太「A…？どうしたの？その痣…！」




この時太陽は、やっと一時期だけだが、退院した頃だった。



そんな太陽は、頬の痣をそっと触れる。




『……』



太「まさかまた、お父さん達に？」




私は無言で頷いた。



『勉強…できない。
私、馬鹿だから』




勉強できないのは事実だ。




どんなに運動神経が良くても、料理を覚えても…結局は「勉強」ができないと何も意味がなかった。




太「…っ、お父さんは今どこ？」



『……お父さんも、お母さんもお仕事で今、居ない。
お手伝いさんも、今はお買い物。』




この時はまだ、私が1人の時もお手伝いさんが来ていた。




私が顔を上げると、太陽は何故か泣いていた。





『な、なんで太陽が泣いてるの？
どこか痛いの？！』





退院明けということで心配になった私は、焦って太陽の周りをぐるぐるとまわる。




太「…っ、Aが、辛い思いしてるから…。」




嗚咽を混じえながら太陽はそう言った。



『……ごめんね。
太陽、笑ってよ…』



今の私には、太陽の笑顔しかないんだから…。




太「僕が…体が弱くなかったら、いつでも…君と居られるのに…。」



『…太陽は悪くないよ。
私、勉強…頑張らないとね』



算数も国語も理科も社会も…



特別できる所がない私。




そんな何も持っていない私の傍に、



10年も一緒にいてくれた




君は私の永遠のヒーローです。

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