夜ご飯 ページ23
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午後6時半。帰宅。
「ええん?お邪魔しても」
『ええよええよ〜。弟、侑くんみたいなセッターになりたいって前言っとったから来てくれると喜ぶわ』
「え、俺!?嬉しいなあそれは」
『親が家おらんときに稲荷崎の公式戦に連れてきて一緒に見とったらセッターになりたいって言い始めたんよ』
お姉ちゃん!と、玄関から声が聞こえる。
「おかえ……え!?ミヤアツムとギンジマ!?」
『こら!呼び捨てあかん!』
「ええよええよ」「気にせんで」
元気いっぱいの弟に、優しく接してくれる二人。
「お姉ちゃん、友達やったんや」
『そうそう。今日は四人でご飯やで!バレーのこと二人にいっぱい聞きな』
「うん!!ありがと!!!」
我が弟ながら、可愛い。
中学生になってもこの純粋さを保ってほしいな、と思ってはいるが実際そういかないだろう。
今の可愛い期を満喫するとしよう。
「今日のごはんなあに?」
『ハンバーグやで』
「やったあ!!!」
「よっしゃ!!!!!」
「侑小学生と同じやん」
二人だけのご飯より、沢山人数がいた方が美味しくなる。そんな気がする。
「–––––––神崎さん、手伝うわ」
リビングにいたはずの銀島くんがキッチンへ来てくれた。
腕まくりをして手を洗っている。
腕の筋肉が美しいです。
『…ありがとうございます』
「ん?こんくらいええよ?」
『あっ、ううん、何でもない、ありがとね』
そして二人で捏ねて、焼く工程まで行った。
『片付けはやるからハンバーグ見といて〜』
「おん」
エプロンもうちょっと可愛いの買っておけばよかった。
使い古したさびれたエプロン。
洗い物をしていると、銀島くんがじっとこちらを見てくる。
『何かあった?』
「ああいや、何もない……」
変なの。
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池田(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます!!!とても嬉しいです…! (2022年4月17日 10時) (レス) id: 7362264056 (このIDを非表示/違反報告)
くまとも(プロフ) - 銀くんいいよね。リアルにいたらガチで惚れるもんぜったい。 (2022年4月15日 23時) (レス) @page30 id: d164243b11 (このIDを非表示/違反報告)
yui39cluesdrgnb(プロフ) - 銀くん待ってました。好きです。きゅんです (2021年8月9日 12時) (レス) id: ea9a43b73a (このIDを非表示/違反報告)
舞姫(プロフ) - 銀島君が稲荷崎で一番好きなのでありがとうございます! 角名君の言う通り「顔も良くて性格も良い」と思っているので言ってくれて嬉しかったです! (2021年4月3日 22時) (レス) id: 22ae86394b (このIDを非表示/違反報告)
スミレ - ペネロペさん最高でした!ありがとうございます! (2021年3月6日 21時) (レス) id: ae3ebc7488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:池田 | 作成日時:2020年6月25日 9時