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涼介「………わかんないや、ごめん」
さっき、
俺が圭人を呼ぼうとした時も
引き止めたのは。
好きな奴に泣き顔を見られたくなかったから?
そんな、辛そうな目で俺を見ないでよ。
俺だって、苦しいんだって。
A「…………………バカ」
鼻をすすって、
さっき俺が出してたコーヒーに
手を伸ばして口をつけたA。
すると、『んっ!』と鈍い顔をして
ソファの上でもがき始める。
涼介「…なにしてんの」
A「にっ……が!!」
俺は、これが普通なんだけどな。
涼介「まー、
子供には早いな!」
そう言って
自分の手を彼女の頭に乗せた。
あ、なんか自分でやって、
自分で恥ずかしい。
思わず退けようとした時、
Aが上目遣いでそんなこと言うから。
A「………私はやっぱり、子供ですか…?」
抱きしめたくなった。
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作者名:りーな。 | 作成日時:2017年10月18日 16時