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そうなんだ。
いつものあの笑顔を見ていると
彼女にはなにもできないことはない。
そんな気がしてた。
見てはいけない裏っかわを見た気分だ。
もちろん
圭人も知らない裏っかわを。
あ、ダメだ。
圭人の、
あの恋をしている横顔が
自分の頭の中によぎった。
謝りがてらこんなに仲良くなったって知ったら
優しい圭人はきっと
そうなんだ、と笑ってしまうだろう。
涼介「帰る、わ」
A「……山田さんも、やっぱり普通の人ですね」
想定外の彼女の言葉に
俺は振り返った。
目線の先には
俯いたまま座る姿。
A「みんな、そうなんです
親のことを言ったら、
いつもの私からは想像できないのか知らないけど
話、変えたり…
どこか行っちゃったり
……そんな、引かなくても別にいいじゃないですか
今時珍しくなんて、ないですもん」
違うよ、
そんな意味じゃない。
俺は彼女が座る前に駆け寄った。
涼介「…俺は、引いたんじゃないよ
ただ、
君といると、なんか俺やばくなるんだ。
だからもう帰る。」
A「やばくなる…って…
え？山田さん！」
これ以上何かを超えると本当に戻れない。
その確信があった俺は即座にその場を後にした。
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作者名：りーな。 | 作成日時：2017年10月18日 16時
