【第六話】憂鬱 ページ7
『はぁ、嫌だなぁ今日ほんと学校にも部活にも行きたくないよぉ…』
朝から憂鬱になる原因は1つしかない
『今日休んじゃおっかな、でもなぁ…』
テニス部の皆に迷惑掛けたくないし…
ああどうしようどうしようと頭の中で考える
でも…
『まじで、お腹痛い…』
階段を降りる度に下腹部に激痛が走ってくる
薬は飲んでるんだけど全然効かない
と言うか、酷すぎて全く効かないのだ
階段の下まで降りてお腹を抑えながら座り込む
するとリビングのドアが開き中からお姉ちゃんが出てきた
「あんふぁ、ほうふぃたの…」
パンを咥えながら…
「はらふぃたいんか」
『いや食べるか喋るかどっちかにしてよ
何言ってるか分かんない;』
すると口に入れてたパンを全て出すお姉ちゃん
『いや汚なっ!?;』
「あー大丈夫大丈夫」
大丈夫って何が大丈夫かは分からないけど お姉ちゃんは私の隣に来て背中をさすってくれる
『お姉ちゃん…』
「A、そんなにお腹抑えて…
新しい命が出来たのか」
『ねえ、朝から殴られたいの?』
「ゴメンなさい」
私のお姉ちゃんはちょっとって言うか大分変人である
優しいんだけど変わった所が多々ある
「生理来たの…?」
『うん…しかも1日目』
「まじかあんた1日目と2日目一番酷いもんね」
『うん、薬飲んだんだけどやっぱり効かない』
「1回母さんに病院連れてってもらったら?
あんた生理この家の女の中で一番重いし毎度そうなってるじゃんしんどいでしょ正直
今日とか学校休んでさ ゆっくりしといた方が良くない?」
『でも…』
「!あっ!てかやばい!!」
お姉ちゃんはどうも学校に急ぎ気味のようだった
やばい間に合わんかったらアイツに殺されちゃうから姉ちゃん行くわ!取り敢えず行くのしんどいんやったら無理していくな!じゃあな!と言い、行ってしまった
朝から慌ただしいお姉ちゃん。アイツに殺されるってどういうことよ…
『んー、ちょっとだけ落ち着いたから行こうかな学校』
ほんとに無理だったら早退しよう…
パコーン!
パコンっ!
地面に弾かれテニスボールの音が鳴る
今は朝練の最中である
ジャグ作りを終えた後に、落ちている球を拾ったりしている
『(ぅう…しんどいお腹)』
冷や汗を掻きながらお腹との勝負
『大丈夫大丈夫』
「…オイ」
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ハル - 最高に可愛いです。更新頑張ってください応援してます! (11月13日 22時) (レス) @page13 id: 5eb99fa5e2 (このIDを非表示/違反報告)
*˚綺羅羅*。(プロフ) - コメント失礼します…!めちゃくちゃ面白いです!夢主ちゃんの天然とか鈍感が見ててニコニコしてきます!キャラの特徴もちゃんと掴めてて凄く分かりやすいです!更新頑張って下さい!応援してます! (2023年3月21日 18時) (レス) id: 9f20ca92d6 (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - コメントありがとうございます!(*^^*)可愛いと言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますね! (2022年9月23日 2時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛い!!文章も表情とかわかるような文でとても読みやすくて面白いです!更新ゆっくり待ってます! (2022年9月17日 10時) (レス) @page9 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
美味しいお茶(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます(*^^*)面白いと言って頂けて嬉しいです!これから先のお話にもっと主人公の天然ぷりが出てくると思います笑 (2022年9月15日 11時) (レス) id: b6e2cfde65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美味しいお茶 | 作成日時:2022年9月10日 19時