さしす組が溺愛してます

捨て犬ですか捨て猫ですか ページ28

｢なにしてくれるの？｣



｢あやとりです。｣



｢えー、｣



｢福笑い。｣



｢えーーーーー。｣









盛大にブーイングを食らう七海は、何年前の遊びをしてきたのだろうか。









｢七海、もっとさこう。バドミントンとか、バレーボールとか若者の遊びをしようよ。｣




｢失礼ですね、若者でもしますよ。あやとりも福笑いも。｣




｢でもサー、なんかちょっと違うんだよね…。｣









自身の思いついた遊びを全力否定され血管を浮かび上がらせている七海に、Aは頬杖をつく。









｢ねー、七海。｣




｢なんですか｣




｢モテないでしょ。｣









とんでもないAの爆弾発言に七海建人は更に青筋を浮かべた。









｢でもさー、大丈夫大丈夫。私がいるから安心してね。｣




｢流石に七海の彼女にはなれないけど、友達にはなってあげるから。｣









苛立ちが抑えきれずに思わずAを蹴っ飛ばしてしまいそうなところを必死に抑えている七海に、Aは追い打ちをかけるよう七海の部屋の食料を漁っている。









｢早く帰ってください。｣



｢え、なんで私七海に悪いことした？｣









洋服を捕まれ七海の部屋から追い出されたAは、七海においていかれたあとも尚その場所に留まっていた。

おかえりとただいま。→←捨て犬ですか猫ですか

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