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8話 ページ9

side日和

昨日はやりすぎだと凪砂くんに怒られた。
僕はむしろ被害者だと思うけどね。
……でも、Aには嫌われたくないから謝っておこうかな……。

Aの部屋に来た。
正直、Aに使用人に優しくない主人だと思われていたのにはショックだったね。

それに、Aには僕の気持ちが一切伝わってなかったように感じるね。

コンコンコン……

日和「Aいるよね?」

扉をノックすれば中から慌てたような足音が聞こえる。
扉が勢いよく開けられた。

「日和さん……?ど、どうしたんですか?私の部屋には来たことがなかったですよね……??」
日和「たまにはいいよね!……まぁ、少し昨日はやりすぎたかなって思わないこともないしね…!」

Aの頬に触れてみた。
うん、痛みとかは残ってなさそうかな。

「わざわざ来ていただいたんでお茶でも飲んでいかれますか?」
日和「当然だね!」

Aの部屋に入る。
実家暮らしの時はよく出入りしたね。

日和「……ん?」

Aの部屋に少し違和感を覚えた。
机の上に大量の漫画本が置いてあった。

日和「A、この漫画はどうしたのかな」
「あぁ、それは巽経由で借りたものでして」
日和「ふぅん?」

1番上に置いてある本を手に取る。
裏側に書いてあるあらすじを見てびっくりした。

日和「……恋愛漫画だね……」
「はいそうみたいです」

え?なんで?
ま、まさかA、す、好きな人が……??
いや、いやいやそれはないはずだよね。
だって僕とずっと一緒にいたもんね!!

「色々勉強するために借りたんですがなかなか難しそうです」

勉強???!!!?!!?!!

「私の理解力が足りないのでしょうか。日和さんはこの本のここ、理解できますか?」

見せられたページは不機嫌そうな男が女の子の手を引っ張り連れ出しているシーン。
会話の内容からするに自分以外の男と一緒にいたのが気に入らなかった、みたいな感じみたいだね。

「何がいけなかったんでしょうね。ヒロインは先生に頼まれた用事を済まそうとしていただけですのに」

本当に分かっていなさそうなA。
なら、Aが恋をしてるわけでは無さそう……かな?

日和「簡単な事だね。嫉妬だよ」
「嫉妬、ですか」
日和「この男はこの女の子のことがきっと好きなんだね。だから、自分以外の男と一緒にいるのが気に入らないんだと思うね」
「なるほど……。日和さんは詳しいですね」
日和「誰でもわかることだよね」
「そうなんですか」

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みさけ - めっちゃ素晴らしい作品ですね 次も楽しみに待っております (1月16日 17時) (レス) @page25 id: 896b5072a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハピエン厨 | 作成日時:2022年8月17日 22時

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