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5話 ページ6

sideA

「こんばんは凪砂さん」
凪砂「こんばんは」
「日和さん、寂しいんですか?」

深い意味はなくそう聞いた。

日和「べ、別に寂しくはないね!」
「そうですよね」

日和さんに限って寂しがるわけないと思ってた。

「凪砂さん、嘘はだめですよ」
凪砂「嘘では無いのだけれど……」
「日和さんが一介の使用人である私を気にかけるわけないんですから」
日和「なっ……」

日和さんの間抜けな声がした。
少しだけ傷ついた様な表情。

日和「Aは、僕に対してそんなことを思って……」
「何かおかしなこと言いましたかね私」

日和さんは家族や身内を大切にする人なのは知っている。
わがままで気分屋だけれど優しい所があるのもわかっている。

凪砂「Aさんはとても真面目で利己的なのに時々私でもびっくりするくらい鈍い時があるよね」
「そうですかね」
凪砂「うん。それが君の素敵なところだとも思うけど、日和くんがかわいそうかな」

なんで日和さんがかわいそうなんだ。

日和「僕は怒ったからね!今日はAと口聞かないからね!!」
「あらら……」

拗ねてしまったようだ。
何がいけなかったんだろう。

「日和さん、何か話をしたいことがあったのでは?」
日和「そんなこともうどうでもいいね!!」
「何を怒ってるんです?」
日和「そんなことも分からないなんてほんとどうかしてるね!!」
「言葉にして伝えてもらわないと分からないです」
日和「ほんっと君って子は……!」

日和さんが私の頬を両手で引っ張った。

日和「僕がどれだけAのことが好きか理解してないみたいだね……!!」
「日和さん、痛いです」
日和「反省するといいね!!」
「あの、日和さん……本気で痛い、です……」

頬を離してくれるのに15分はかかった。
お陰で頬がヒリヒリする。
私、使用人と言えど女なんだけどなぁ……。

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みさけ - めっちゃ素晴らしい作品ですね 次も楽しみに待っております (1月16日 17時) (レス) @page25 id: 896b5072a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハピエン厨 | 作成日時:2022年8月17日 22時

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