我が主はわがまま姫【巴日和】 (ページ5)

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4話ページ5

sideA

顔合わせが終わりすぐに事務所に向かった。
時間はもう20時をさす。
少し待たせすぎたかもしれない。

「ただいま戻りました」
日和「遅いね！」

事務所入ってすぐの場所で腕組み仁王立ちで待ってる日和さん。

「これでも急いだ方です」
日和「僕が電話してから2時間経ってるね！何をそんなに話すことがあったのかな！！」
「これからの仕事のことですよ」

荷物を机に起きつつ返事をする。
帰ってきてからもやることはある。
今回の話し合ったことをまとめておかないといけない。
パソコンと向き合うために椅子に座ろうとすれば、

日和「何をしようとしてるのかなA」

日和さんの不機嫌そうな声がした。
顔を見ても不機嫌そうだ。

「これから今日のまとめをします」
日和「まだ働こうとしてる？！」
「これだけで終わりですよ」
日和「帰ってきたのにまだ仕事なんて……」

あまり構ってると時間だけがすぎてしまう。
さっさと終わらせてしまおう。

日和「ねぇA」
「はい」
日和「僕が止めたらその仕事は受けなかったのかな？」
「そうですね。一応日和さんは私の雇い主ですし」
日和「……今からなしにするのはだめ？」
「だめですよ。1度引き受けたことなんですから」
日和「…そうだよね。僕は賢いからそのくらいわかるね」

何が言いたいんだろうか。
時々この人の考えていることがわからない。

凪砂「日和くんはAさんと一緒に居られないのが寂しいんだよね？」

おっと、凪砂さん。
いたんですね。