【文スト】BAR LeBlanc

第13話 〜入社試験〜 ページ15

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A「では、お気を付けて。」


太「何を言っているんだい？Aちゃんもに決まっているだろう？」


A「私には先客がいますので。」


すると、Aの携帯に着信が届いた。


それを聞いたAは口に弧を描いて、では、と言いながら奥の部屋に入っていった。


太宰はそんなAを見て、仕方なしと言った感じに敦と街へ出た。

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A「もう少し早くかけてくれてもよかった気がするのですが……」


「仕方ねぇだろ、こっちは乱戦中なんだからよ。」


A「はぁ……で？順調ですか？」


「ああ、なんで半年もかかったのか不思議に思えるくらいに順調だ。」


A「そうですか。良かったです。」


「相変わらず無愛想だなァ手前ェ。」


A「そんなことないですよ。早く帰ってきて欲しいです。」


「それは…本当か？！」


電話越しに聞こえてくる声が弾んでいるように思える。


A「葡萄酒の売り上げが一向に上がらなくなってきているので。」


「やっぱり商売関係かよ?!……まァいいか……俺は手前のそんなところも好きだからなァ」


A「はいはい」


「スルーかよ……」


A「そういえば、太宰さんに会いましたよ。どうやら探偵社で働いているそうです。」


「はァ？あの青鯖がかよ？」


すると突然通話越しに大きな音が聞こえる。


「チッ、詳しい話は後でだ！青鯖には気を付けろよ！」


「ええ、分かったわ……じゃあね









中也」



中「……おう」


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「く、来るなぁ！吹き飛ばすよ！！」


少年こと敦は爆弾魔と遭遇していた。


太宰とのジャンケンに敗れた国木田は爆弾魔を宥めようとしたが、失敗に終わる。


そして、爆弾魔に顔が割られていないということで、不幸にも敦が宥めに行くのであった。


そして、隙を作り、国木田がすかさず異能力『独歩吟客』を発動し、事件は終わりを迎えたかのように思えた。


その時、


爆弾の釦を誤って敦が押してしまう。


敦は咄嗟の判断で、爆弾に覆い被さる。


太「馬鹿っ！」


しかし、爆弾は一向に爆発しない。


その後、入社試験ということが発覚し、敦の探偵社入社が決まった。


ふと、太宰がコートのポケットに右手を入れる。


太「！！……全く……君という子は…この私が気が付かないとはねぇ…良かったね、敦くんは殺されずにすんだよ。」


そう言いながら、右手に触れた小さな機械を潰した。

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