【実況者】クリスマスは独占したい【全身組】 (ページ3)

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お家クリスマスｰキヨｰページ3

キヨside

俺が1人でチキンとケーキをやけ食いしてると、突然玄関のチャイムがなる。

(こんな時間に誰だよ)

時計の針は22時20分を示している。

こんな時間に訪問してくる人なんて普通はいない。

(もしかしたら、A？)

なんてことは無いか。

だって、ハッキリと会えないって言われたんだし。

玄関に向かい、鍵を開けようと手を伸ばすと

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

なかなか出てこない俺にしびれを切らしたのかもう一度チャイムがなる。

ただでさえ機嫌が悪いのに、俺をイラつかせないでくれ。

(…まあ、別に出なくてもいいか)

こんな時間に訪問してくるなんてどうせ碌でもないやつだろうし。

踵を返し部屋に戻ろうとすると、ｶﾞﾁｬっという無機質な音とともにドアが開く。

キ「え？」

そこには、コンビニの袋を持ったAが立っていた。

『合鍵使って開けちゃった。
だって、キヨ出てきてくれないから…』そう言うと悲しそうに視線を逸らすAが愛おしかった。

『えっ？』

気づいたらイライラなんて忘れて俺はAを抱きしめていた。

キ「今日は会えねえって思ってた…」

『ごめんね。でも、キヨに会いたかったから、先輩に仕事手伝ってもらったんだ』

そう言いながらAは俺の胸に顔をうずめる。

俺はドキドキする鼓動を抑え「とりあえず、家に上がろうか」と冷静に言葉を発した。