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お家クリスマスｰキヨｰ ページ2
『ごめん。今日は会えない』なんて本当は言いたくなかった。
電話越しでもわかったキヨの寂しそうな声が私の心を締め付ける。
前からクリスマスイブは一緒にケーキを食べようって約束していたのに、その約束を破ってしまったことが申し訳なかった。
『はぁ…』
1つため息をこぼし、私は休憩室から廊下に出る。
ふと、窓の外を見ると、たくさんのカップルが目に入る。
正直、羨ましかった。
私だって、キヨと過ごしたかったのに…。
そう思うとなんだか、涙がこぼれそうになる。
(って、ダメだ。私は仕事を頑張ろう)
自分の席につき、仕事を目の前にすると目眩がする。
何とか自分を奮い立たせて、私は仕事を再開した。
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作者名：きりあ | 作成日時：2019年12月24日 12時
