��-�� ページ6
.
.
「ひーめ〜」
青い目にグレーの毛色。
頭に浮かんだ人物が
背後から私を呼ぶ声がした。
金髪に青いサングラス。
今日は制服じゃないみたいだけど
あの猫と被る。
A「あ、」
そんなやつに振り返って、子猫に視線を戻すと
近づいてくる人に驚いたのか
子猫は逃げてしまった。
有剣「何してんだぁ」
A「…別に。どうしたの」
四天王 小田島有剣。
こんなゆるゆるな話し方に
肩から落ちそうな上着。
それでも四天王の一人な訳で
そんなやつに立ち上がって振り返ると
有剣「…やっぱレッドラム見てぇだわ」
A「…あー…出回ってたやつ」
いきなりそう話されたのは
最近ここらで出回ってた薬が
レッドラムかも知れない。でもその確証がない。
それで調べた結果が、レッドラムだったみたいで。
有剣「あとー、佐智雄、七森にケリつけに行った」
A「…あぁ、さっき会った」
歩きながらそう話す有剣。
七森は、休戦協定結んだばっかりなのに
この前サバカン部隊が喧嘩しちゃって
それで佐智雄は詫びを入れに行った、と。
A「大丈夫かな…」
有剣「……佐智雄はそんな弱くねぇよぉ」
A「…うん」
分かってる。
一瞬の間があってから
いつも見たいに緩く怪しい笑顔で答えた有剣。
今の間、なによ。
.
「「オォス！！」」
そんな有剣と道場に着くと
有剣部隊しかいないその場
…なぜ
A「みんなは」
有剣「レッドラムの件、
出所までは分かってねぇから、出払った」
A「…そっか」
そこまでは分かってないんだ。
有剣「姫もいくか、？」
A「…いや、」
私は…
有剣「どーしたぁー姫〜」
レッドラムの件は任せる。
そう思って道場を出て、廊下に出ると
有剣も着いてきてそんな声が響く。
有剣「なんかあったのか、？」
その声に立ち止まると
横から顔を合わせる様に見てくる有剣。
少し上がった口角とその顔とは裏腹に、
この人の目は時々怖い。
さっきの間だって
何もかも分かってそうで、
でも、
A「佐智雄待ってる。有剣行ってきなよ」
有剣「…そっ…か。じゃあ行ってくんなぁ」
A「うん」
それでいて深追いはしないし
何考えてるか分からない。
でも、本当は
何も知らない。
知らなくていい。
そのままでいて。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 406人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
A - 久しぶりに読み返してみたけどやっぱり面白い。よければ続きも読みたいので書いてもらえると嬉しいです>< (6月4日 20時) (
レス) id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年3月27日 12時) (レス) @page33 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます (2022年1月17日 0時) (レス) @page33 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
あおいそら(プロフ) - みぃー姉さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！そうなんですね、中々書き直してばかりで、そう言っていただけると頑張れます（ ; ; ） (2019年12月18日 22時) (レス) id: fbd68f7f09 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - 初コメします。傷つけ合ってからずっと読みました！読み進めていくうちに楽しく夢中で読みました。続きが早く読みたくなります。更新楽しみにしてますね(*^^*) (2019年12月18日 14時) (レス) id: b09e3ddd4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおいそら
| 作成日時：2019年12月5日 23時
