Real Hostage-3年A組- II (ページ12)

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柊「刑事さん、

今僕が言ったことはあくまで理想論です」

里見くんと真壁くんの会話を見ていた先生が

まだ繋がっていたスマホから
刑事さんにそう語りかけた。

柊「でも、現実はそんな甘くない」

「「「キャーッ！！」」」

でも次の瞬間、
先生は胸ポケットから拳銃を取り出し

みんなの方へと向けた。

一斉に教室の後ろへ退がるみんなにつられて
私も後ろ手を引かれて連れて行かれる。

でも、真壁くん、さくら、里見くんは
ビックリして動けないで

中央付近に止まったままだった。

甲斐「何で銃なんか持ってんだよ！！」

郡司『柊！何するつもりだ！！」

柊「言ったはずですよ

間違えたら5人の命が犠牲になるって」

先生はそう、
スマホの向こうの刑事さんにそう答えた。

…違う

大丈夫、先生は誰も殺さない

大丈夫、

大丈夫、

そう思っても
未だに腕を掴む手に力が入って

柊「今から呼ぶ5人は隣の美術室に来い！

それ以外のものは教室から出るな
出たら命の保証はない」

里見「待ってくれ！

5人のうちは1人は俺でいい」

…違う、先生は、

里見「これが正しいなんて思ってねぇ…

でも、これは俺が蒔いた種だ
俺はここに居る誰よりも責任を取らなきゃいけねぇ

償わなきゃいけねぇ！！」

柊「…いいだろう。残りは4人だ」

違う。大丈夫、

そう思っても、バクバク言ってる心臓。

一瞬、先生と目があったけど
直ぐに逸らされて

柊「瀬尾雄大！

堀部瑠奈！

西崎颯馬！

結城美咲！」

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