『傷付け合って生きようか』~season III~

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スモーキーside









いつもお前は先を行く。









____『行ってくる』









その顔は微笑んでた。

でもほんとは、不安なんじゃないかって。









小さい体で抱きしめて

だから行かせたくなかったんだ。






街から出たいと言った時、



幼い頃から何も知らずに生きてきたAが、

そのまま生きればいい。

この街や外の街の害を知らずに。



そう思った。







だから何も教えず

知ろうとすれば嘘を教えた。









.









でもそれは、

俺のただの我が儘だったのかもしれない。



いつの間にか大人になって

いつの間にか全てを知って


俺のそばから離れてく。




そうなる事を…

ずっと恐れていたのかもしれない。









.









握った手は細いくせに

怪我までして仲間の元へ行った。



弱いくせに強くて

大人しくみえて人思いで









.



スモーキー「っ…」









握りしめたAのコート。



消える訳じゃない。

帰ってくる。



それでも、

たとえ強くても、不安になるもんなんだ。









.









俺はいつの間にか


お前がに何かを願ってたのかもしれない。






それが例え



どんな事でも

お前は受け入れてくれると




そう、どこかで思っていたのかもしれない。








.









必ず…


帰ってこい。









.









.









.









それがどこであろうと____




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