【恋がさくころ桜どき】 ページ19
A.side
愚かにも、一目惚れだった。
5年前の春。桜が舞う丘の上で、MV撮影があった時のこと。
束の間の休息時間に、俺らを見にやって来たファンの人達に挨拶やちょっとしたトークをしていた。
「ほらAも手振って」
いやめんど。撮影に来てるだけだってのに何でファンサしなきゃいけねぇんだか。
嫌気が差して、スタッフから呼ばれたフリをして人気の少ない所へ移動した。
そこで俺は、
「＿＿＿っ、！」
くるくる舞いながら転げ落ちるように舞う花びらの中に、
彼を見つけた。
太陽光を一身に受け、桜を見上げる横顔は何よりも儚くて、綺麗で…。
手にしているもの全てを無条件で差し出したい衝動に駆られて初めて我に返れた。
その反動で1歩後ずさる。その音で彼はようやく振り向いた。
ゆっくりと。
「＿＿＿＿ぁ、え、す、朱雀Aっ！？！？」
「……ははっ、」
参ったな、これはかなりビビる。
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ちよひめ(プロフ) - 需要あります！次の作品も待ってます。本当におもしろかったです。 (2022年8月22日 10時) (
レス) @page50 id: 7bd8410718 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 最高です 神作品です何回も読んでしまいます！！！更新じゃんじゃんしてください！！！神作品でもう出会えて嬉しすぎます！更新待ってます！！！ (2022年5月30日 15時) (レス) @page35 id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽流 | 作成日時：2021年12月24日 9時
