〃 ページ21
Aside
時間ぴったりに、まふちゃんは俺の家へやって来た。
「お、お邪魔します…！」
「どーぞ、しょうもないとこだけど」
カチコチに緊張してる姿がただひたすらに可愛くて、口角が上がらないよう外ツラモードを意識する。
…つーか、いつ告ろう。
普通に考えて帰りなんだろうけど、浮き足立たないか不安だ。
「…ん？入らねぇの？」
「へっ、あ、え、いや、…おふ、ろ入んなくていいのかなって。
あ、消毒は一応持参してるよ！！」
………はっ？
お風呂って一緒に…？
消毒ってなに、ローションのこと？？(絶対違う)
「朱雀、くん…？」
「っあ、あぁいや何でもない。
別にそんなことしなくてもいいけど。俺、潔癖症じゃないし」
マジ！？と言わんばかりに目を見開くまふちゃん。
やはり間違いなく盛大な誤解が生まれていた。
「やっぱ創作は創作か…」
「…えっ？創作？」
「あっちがっ！！何でもないよ、お邪魔します！！」
「いやいや、何でもなくないんだけど。
俺が潔癖症ってどこ情報なの。めっちゃ誤解。
俺の世間体にも関わるからさ」
そう言えば、まふちゃんは口をぎゅっと結んでその後頬を赤らめながら話し出した。
「…朱雀くんのこと、もっと知りたいなって思って、いわゆる夢小説ってやつ呼んでて…その大半が朱雀くんは潔癖症みたいに書かれてたから、そうなのかなって、どうも、その設定が当たり前みたいだったから、、」
「……」
な、なんて…？夢小説…？？
確かに夢小説はファンが俺らのことをどう考えてるのかとかよく分かるから読めって笹下から何度か勧められてはいたけど…。
それを読むってことはなかなかに覚悟がいる気がする。
「…はぁぁぁ、マジかよ……勘弁してくれ、」
「えっあ、ご、ごめん！やっぱり気持ち悪い、よね…」
「っ違う！まふちゃんにじゃなくて…！そこまでして俺のこと知ろうとしてくれて嬉しかったし、ただ、直接聞いて欲しかったなって」
我ながら、恥ずかしいことを言っている気がして今すぐ穴に入りたい。
けれど、まふちゃんがそれで気を持ち直してくれた様だから全然もうチャラだ。恥ずかしさなんて吹き飛んだ。
寧ろ誇らしい。
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ちよひめ(プロフ) - 需要あります！次の作品も待ってます。本当におもしろかったです。 (2022年8月22日 10時) (
レス) @page50 id: 7bd8410718 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 最高です 神作品です何回も読んでしまいます！！！更新じゃんじゃんしてください！！！神作品でもう出会えて嬉しすぎます！更新待ってます！！！ (2022年5月30日 15時) (レス) @page35 id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽流 | 作成日時：2021年12月24日 9時
