だって自分に攻撃するような態度を取られたら誰だって嫌でしょ？ (ページ10)

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九話〔寝てる人を起こしに〕ページ10

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「悪いけどツッキー、クマくん連れてきてくれない？」

「凛月さんですか、又どこかでサボりと…」

「そういう事、もう三十分後にはプロデュースの時間でしょ？」

分かりました、手当たり次第探してきますと泉さんに伝えて凛月の前いた場所といそうな場所を探し回った。

草むらや禁止されてる屋上を覗いて、最後に音楽室。
もう二十分きっている、早くしないと貴重な時間が潰れる。
手早く扉をあければ、窓を開けて背を預け寝ている凛月がいた。

「はぁ…疲れた、凛月さん！起きてください」

そう言って肩を揺らし起きるようせがむがピクリとも動きやしない、このままではまずい、時間が刻々と流れてしまう。

焦って凛月の頬をペチペチ叩いたり、耳元で少し大きく言えば、自分と同じような赤い瞳が開かれる。

「煩い…」

「…っプロデュースの時間です、もう十八分前にはレッスン室についてなくては」

寝ぼけたような声色で腕を自分の首に優しく引っ掛け、床に倒すが尻餅をつき耐える。
いつものようにそう伝えれば、不機嫌に頭をかき赤い目を細めて麗花を見る。

整ったその顔から睨んでいるようにも見えなくはない。

「いつも時間時間って煩い…少しはルーズに行こうよ」

「でも皆が待っています」

「はぁ……今日は素直に聞いてあげる」

本当かと凛月の方に顔を向ければ、ニヤッと笑われる。
嫌な予感しかしないのは、その笑顔があまりにも悪人ヅラだからだろうか。