だって自分に攻撃するような態度を取られたら誰だって嫌でしょ？ (ページ3)

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二話〔見る目がない〕ページ3

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「いやはや、そう言って貰えるとは」

「く、くく口が滑りました！」

慌てる私に嬉しいですとこぼす月宮さん、どんな行動を取っても綺麗で美しい。
至極機嫌がよさそうに笑う、褒められるのは少なからず嬉しいと言うように

「さ、着きましたよ…私はこれで」

「あの！…同じプロデュース科として頑張りたいと思います！」

お礼よりも頑張りたいと言ってしまった、再度驚いたように目を見開く月宮さんは少し考える素振りをして又クスリと笑った。

「ええ、お互い頑張りましょう」

「は、はい！」

元気よく返事して何とかチャイムが鳴る前に着いた、声は教室まで聞こえたらしく新しいクラスの皆に笑われたがそのおかげで人間関係は上手くいきそうだ。

月宮さんは人が良さそうで常時笑っているけど、どこか寂しそうな人だ。

「笑ったのは久々だな…」

友達になりたい、そう思えたあの元気な可愛げのある女の子、宮崎あんず。
どこか輝いた目を見せて真っ直ぐな宮崎さん、一緒にいれたら毎日が楽しくなるのではと思った。

「と、チャイムが鳴る前に教室に戻らないと」

美人だとか言う褒め方ではなく、私そのものになりたいなとこぼした宮崎さん。
あの子は少し見る目がない、私になりたいだなんて良いところは容姿程度でしょう、自分で言ってしまう辺りも

「珍しいね、顔が笑ってるよ」

「いつもの事では無いですか？」

「いいや、いつもはそんな笑顔浮かべてない」

話しかけてくるのは同じクラスの天祥院英智、簡単に見抜いてしまうのは彼が大財閥の令息で人の裏側などをよく見ているからか、何にしても恐ろしい人である。

あまり自分の裏側を見られるのはよく思っていない、哀れな人だと思われたくない。