第240話 暑い日に ページ1
貴・空「暑かった〜・・・」
暑い外から涼しい部屋に帰ってくると生き返る気がしてくる。買い物した袋をテーブルに置けば、そのまま手をついた。
貴「あー・・・中、涼しい・・・」
空「今からこれじゃ、8月になったらもっと・・・」
アーヤン「おかえり、空いの!カシ!」
貴・空『あ、ただいま』
振り返ると数秒アーやんを見つめ、ゆっくり近づきながら手を伸ばしせばアーやんをギュッと抱きしめた。
アーヤン「カシ、どうしたのだっ?」
貴「アーやん、ヒンヤリしてる。最高・・・」
アーヤン「ワタシは涼しい部屋にいたからな。外は暑かったのだろう、存分に涼むといい!」
貴「わぁ、アーやん優しいっ。神様だ」
アーヤン「アヌビスだからな!」
空「なにその会話」
名残惜しさを感じながらもアーやんから離れるとペタっと手でアーやんに触れて首を傾げた。
貴「でも、アーやんは寒くない?大丈夫?
もしあれだったら私のカーディガン持ってくるよ」
アーヤン「カシは優しいな。
しかしワタシは大丈夫だ、ありがとう」
貴「そっか。もし何かあったら教えてね。
あれ?そういえばミーくんは?」
空「あ、ホントだ。いないね」
アーヤン「ミーやんか?ミーやんならさっき、キッチンの方へ行ったぞ」
貴「ミーくん、どこ?ただいま」
言われた通りキッチンの方へ行けば、冷蔵庫と棚の隙間から「わん」とミーくんの声がする。
空「どうしたの、ミーくん。こんな隙間、に・・・。
・・・・ミ、ミーくん・・・?」
貴「えっと・・・溶けてる?」
〜*〜
冷蔵庫と棚の隙間で、でろ〜んと元気のなかったミーくん。テーブルに乗せるも大の字に転がってるままだ。
空「どうしたの、ミーくん?」
貴「もしかして具合悪いの?」
コロコロと転がりながらも首を振っている。しかし、ここ最近 よくダレているのは確か。
いつもは大好きなお風呂も乗り気じゃなかったし・・・。
貴「ポチがいるから、クーラーはつけっぱなしだけど・・・」
お兄ちゃんと顔を見合わせると頭に浮かぶ言葉は一つ。
貴・空『まさか夏バテ・・・?』
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