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VOLUME 4 ページ6

壁に背を預けて息を潜めると、視線を送る先には一箇所に集められた客と目出し帽を被った人間。

さて、面倒くさい事になったわね。零は一応大人しく指示に従ってるようだけど、まあ自分でどうにかするでしょ。


「いいか!知り合いや連れがいたら一緒に固まるんだぞ!!」


知り合いや連れと一緒ねぇ。この強盗犯、ただ金を盗んで逃げるわけじゃないようね。

小さく足音が聞こえてくるとトイレの方から眼鏡を掛けた小学一年生ぐらいの子どもが走って来ている。音を聞いて出てきたのだろう。

貴「キミ、こっちは危ないわよ」

「あっ・・・ぼ、僕、トイレにいたんだけど・・・。
さっき、大きな音がしたから」

貴「銃声よ、どうやら銀行強盗みたいね」


銃を所持している男に視線を移すと強盗犯と人質の数、武器や配置を確認する。男は5人、武器は拳銃。人質は客、銀行員を含めてまあまあいるわね。


はあ・・・ホント面倒な事に巻き込まれたわね。これなら、私も人質として大人しく捕まっとけば良かったかしら。

強盗犯をさっさと倒して、人質を解放する事はできるけど、下手に関わりたくない。そんな事をすれば、目立つの決定だし。


「お姉さんっ」

囁くような子どもの声に視線を下に移す。サングラスを取りながら腰を落とすと目線を同じ高さに合わせ、片膝をつけた。


貴「キミ、1人?お母さんやお父さんは?」

「う、ううん。友達と・・・」


貴「そう、そのお友達は?何人か言える?」

「えっと3人だよ。今、トイレに隠れてるんだ。
お姉さんは1人?知り合いが捕まったりしてない?」


その問いに一瞬 零を思い浮かべるもすぐに顔を振った。

貴「・・・私、1人よ。それよりトイレに移動しましょう。見つかったら面倒だわ」

「う、うん」


江戸川コナンという少し変わった名前の男の子と私は静かに移動すると男子トイレの奥の個室に隠れる。

中には少年の友達の歩美ちゃんに光彦君に元太君の3人。やけに落ち着いてるけど、それは・・・眼鏡の少年か。

少し大人びた様子の少年、彼が落ち着かせているのだろう。


歩美「お姉さんも、隠れてたんだね!」

貴「えぇ、状況が分からなくて様子を見てたのよ」


元太「なあ──」

眉をピクッと動かし後ろに意識を集中させると元太君の口を手で塞ぎ、人差し指を立てて口に当てた。

コナン「お姉さん?」

貴「しっ、誰か来るわ」

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コズエ(プロフ) - β.Aさん» コメントありがとうございます!応援ありがとうございます、頑張ります! (2016年8月24日 14時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
β.A(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください(*´∀`) (2016年8月24日 9時) (レス) id: db04ec0444 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コナン君にバレた!? (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コズエさん» 此方こそスミマセン。 (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - かなとさん» すみません。基本、リクエストは取らないようにしているのでリクエストとしては受け取れないんです。ですが参考にはさせて頂きます!お話の流れでそういうシーンを書くかもしれませんので、楽しんで読んで頂ければと思います!本当にすみません! (2016年7月3日 20時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年5月21日 18時

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