VOLUME １ ページ3
暗闇の中、キーボードを鳴らしながら小さく声を漏らした。
貴「工藤新一･･･死亡」
高校生にまで手を下してるとはね。そんな命令出てなかった気もするけど。工藤新一、確か有名な高校生探偵よね。
新聞やテレビに最近出ていないと思ったら･･･ウチに殺されてたのね。
その時期の取引や任務内容のデータを確認するとジン、ウォッカが取引した任務を見つける。
探偵特有の好奇心とやらで深入りして口封じに殺された･･･ってところかしら。おおよそ、取引現場でも目撃したのね。
ページを変えて過去の新聞記事を調べると毛利小五郎が写っている記事に目が止まる。
高校生探偵、工藤新一が世間から姿を消してから毛利小五郎の名が出てきているわね。
小さくため息を溢すと垂れ下がる髪を耳に掛けた。
裏切り者のシェリー･･･か。彼女を探せって命令、私には遂行できなさそう。そんなこと口が裂けても言えないけど。
ったく･･･アイツは相変わらず勝手に赤井の方を調べてるし。
小さな物音が聞こえると視線を入口へと向ける。明かりが点けられ、眩しさに少し目を細めた。
貴「なんの用。ベルモット」
ﾍﾞﾙ「何をコソコソと調べてるのかしら？ロゼ」
プラチナブロンドの長い髪をはらって、サングラス越しに鋭く視線を向ける彼女。そんな彼女に一言だけ溢す。
貴「心外ね」
壁に背を預けて腕を組むとベルモットは不敵に笑みを浮かべた。
ﾍﾞﾙ「で、何をしていたの？」
貴「ベルモットも知ってるでしょ。私達にシェリーを見つけるよう命令を下されたことは･･･｣
いったい何を考えているのか、その表情の裏を読み取るように目を細めた。
貴「私は何か痕跡がないか調べてるだけよ。
変な勘繰りはやめてくれる？」
ﾍﾞﾙ「そう。それが本当なら別に構わしないけど･･･ロゼ、疑いが掛かる行動は控えた方がいいわよ｣
貴「ご忠告、どうもありがとう」
吐き捨てるようにそう答えるとショルダーバッグを肩に掛けて出口へと真っ直ぐに足を進める。
ベルモットを通り過ぎた瞬間、足を止めると顔は合わせずにそのまま口を開いた。
貴「そうだ。ベルモット、バーボンに赤井秀一の変装させたのはあなた？」
ﾍﾞﾙ「ええ、そうよ。あぁ、あなたも赤井秀一を嫌ってたわね｣
貴「はっ、バーボンと一緒にしないでくれる？
私はね、彼と違ってもう少し大人よ｣
そう言い残せば、サングラスを掛けてその場を後にした。
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コズエ(プロフ) - β.Aさん» コメントありがとうございます！応援ありがとうございます、頑張ります！ (2016年8月24日 14時) (
レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
β.A(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください(*´∀｀) (2016年8月24日 9時) (レス) id: db04ec0444 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コナン君にバレた！？ (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コズエさん» 此方こそスミマセン。 (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - かなとさん» すみません。基本、リクエストは取らないようにしているのでリクエストとしては受け取れないんです。ですが参考にはさせて頂きます！お話の流れでそういうシーンを書くかもしれませんので、楽しんで読んで頂ければと思います！本当にすみません！ (2016年7月3日 20時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
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