VOLUME １４ ページ16
暗闇が続く無機質な廊下、目的地である最上階の奥の部屋まで辿り着くと暗闇の中2人の影が微かに動いた。
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「厳重だな。さすが、名のある製薬会社だけあるな」
貴「問題ないわ、これぐらい想定済みだから」
タイピング音が止まると解除に成功したのか、ガチャンと鍵が開く音が小さく響いた。バーボンはノブに手を掛けると指を口に当てて私に目を向けた。
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「先に行く、ロゼは僕の後をついて来い」
頷いた私を確認するとバーボンはノブをゆっくりと回し、中の様子を窺うと私の顔を見て頷いた。
暗いため部屋全体は詳しくは分からないが中はかなり広そうだ。綺麗に整頓された部屋には大きなデスクにソファ、それにテレビまでがついている。
貴「PCは･･･」
ペンライトをつけて見渡しているとバーボンから声を掛けられ、見ればいつの間にPCを見つけている。
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「ロゼ、こっちだ」
貴「ホント、仕事が早いというか･･･。
とりあえず時間もないことだし、早速始めますか」
ペンライトを口に咥えてPCを立ち上げると隠されたデータを見つける為、内部の情報を探っていく。
部屋にはタイピング音だけが響き、PCの明かりが私達の顔を照らしていた。
貴「あった。これね････隠したデータは」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「あったのか」
貴「ちょっと待って。もう少し詳しく探るから｣
思案しながら上から下へ英語の羅列を見ると手を止めて、ペンライトを手に持つと画面をじっと見つめた。
貴「･･･バーボン、これを見て」
画面から目を逸らさずにそう言うと、バーボンは隣から覗き込むようにして画面を見た。
貴「見るかぎり、これは･･･組織の現存する薬を増進させるデータ。大方、組織に渡すのが怖くなった･･･ってとこね｣
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「なるほど。このデータは組織の利となるだろうな｣
貴「そう、そこよ。このまま渡すのも癪だし、データにウイルスでも紛れ込ませようかしら･･･」
ペシッ頭を叩かれると眉間にシワを寄せて口を尖らせた。
貴「いったァ･･･」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「ったく、お前は･･･やめろ。バレたらジンに殺られるぞ、ただでさえ仲悪いんだから」
貴「疑わしきは罰する、とかめちゃくちゃな奴だしね。･･･本来なら組織のメンバーとは上手くやるつもりだったのに」
ﾊﾞｰﾎﾞﾝ「初っ端からジンに刃向かってたもんな。
よく殺されなかったもんだ」
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コズエ(プロフ) - β.Aさん» コメントありがとうございます！応援ありがとうございます、頑張ります！ (2016年8月24日 14時) (
レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
β.A(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください(*´∀｀) (2016年8月24日 9時) (レス) id: db04ec0444 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コナン君にバレた！？ (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コズエさん» 此方こそスミマセン。 (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - かなとさん» すみません。基本、リクエストは取らないようにしているのでリクエストとしては受け取れないんです。ですが参考にはさせて頂きます！お話の流れでそういうシーンを書くかもしれませんので、楽しんで読んで頂ければと思います！本当にすみません！ (2016年7月3日 20時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
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