VOLUME 13 ページ15
髪を一つにまとめ団子にすると証拠を落とさないよう黒の帽子を目深に小型のPCを取り出した。
バーボン「今回の任務は、隠された薬のデータを盗めばいんだな?」
貴「えぇ。元々組織と取り引きを行っていた製薬会社は、組織の危険性を危惧してあるデータを隠したみたいね・・・」
製薬会社の研究所の近くに車を隠すと暗闇の中、小型PCをカタカタと鳴らす。
バーボン「どうだ、セキュリティの方は」
バーボンは黒の帽子を目深に白の手袋をはめると横目でこちらの様子を窺う。
貴「問題ないわ。今、内部のセキュリティに侵入して監視カメラの映像の摩り替えと一時的に警報の解除してるから」
Enterキーを打つとPCをバーボンに見せた。
貴「これが建物の内部構造、そして最上階の奥にあるこの部屋が目的の部屋よ」
キーを打つと内部構造は回転を始め、一本の線が最上階まで伸び画面に映し出される。
貴「エレベーターは使えない、階段を使っていくわ。これが潜入経路よ。今すぐ頭に叩き込めるわよね」
バーボン「愚問だな」
バーボンが潜入経路を把握したのを確認すると腰につけた黒のウエストポーチに小型PCを仕舞い、時計に目を移した。
貴「そろそろ時間ね」
バーボン「・・・行くか」
研究所に侵入する為に非常階段を上り、中に通じる扉のドアノブを捻るがやはり鍵がかかっている。
貴「ここは電気錠じゃないから、ハッキングでは開けれないわ」
バーボン「俺が開ける、少し離れてろ」
懐から針金を取り出したバーボンは片方の膝をついて鍵穴に針金を差し込んだ。
貴「そういえば、ピッキング得意だっけ」
バーボン「セキュリティに簡単に入り込むお前に言われても、あまり嬉しくないがな」
貴「それは褒め言葉として受け取ってもいいのかしら?」
「さあな」と小さく呟いたバーボンは鍵を開けると音を立てないようにゆっくりと扉を開き、暗闇の中へと私達は姿を消した。
1034人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コズエ(プロフ) - β.Aさん» コメントありがとうございます!応援ありがとうございます、頑張ります! (2016年8月24日 14時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
β.A(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください(*´∀`) (2016年8月24日 9時) (レス) id: db04ec0444 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コナン君にバレた!? (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - コズエさん» 此方こそスミマセン。 (2016年7月3日 21時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
コズエ(プロフ) - かなとさん» すみません。基本、リクエストは取らないようにしているのでリクエストとしては受け取れないんです。ですが参考にはさせて頂きます!お話の流れでそういうシーンを書くかもしれませんので、楽しんで読んで頂ければと思います!本当にすみません! (2016年7月3日 20時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ