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「ごめん、待った?」




「いや、俺も今来たところ。」




変わらぬ眼差しを向ける彼。
彼の手には、グラジオラスの花束が握られていた。





「A、私たちね、今年で二十歳になるんだよ。時間が経つのは早いんだね。」


遠回しに、彼女の事件は遠い昔のことだと言っているようなものだった。



私は、お墓を掃除して、次の彼に場所を譲った。






「ごめん、守れなくて。俺が一緒に帰ってたら。」








初めてだった、彼が弱音を吐き出したのは。








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作者名:柚葉 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年12月16日 22時

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