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3話 ページ3

『ボス、失礼します。お呼びでしょうか?』


「あ、ごめんね、ルカ。忙しい時に」


『いえ、お気になさらず。あの忠犬はいないのですね』


「隼人は例の件でちょっとね。あ、ストレートティーでよかった?」


『ありがとうございます、ボスの入れてくれる紅茶は絶品ですから』


「リボーンに扱かれたからね。飲みながら話そう、座って?」


『ありがとうございます。失礼します。』




ここはイタリアの森深くにある城とも呼べる建物。その森全てがその城の所有者ものである。


その城の所有者は、マフィア界を総べる最強と謳われたボンゴレファミリーである。ボンゴレファミリー所属の守護者であるルカはボンゴレファミリー十代目である沢田綱吉に呼ばれ、執務室に来ていた。



『それで、お話とは?』


「あー。えっと、聞きたくないかもしれないんだけど、死亡届けが出されてたんだよ、赤井秀一の。」


『_あの男がですか?』



信じられないと言うように目を見開くルカ。赤井秀一とはルカの元夫でFBI捜査官だった男。1年前にルカが離婚届を突きつけ離婚した。結婚生活は3年足らずだった。



「うん。俺も、あの人が死ぬかなー?て思ってたんだけど、あの人が死ぬ時に関わっていた子供が居るらしいんだよね」


『なるほど。それで私に何を?』


「日本へ行って赤井秀一とその子供について探ってくれる?いま隼人に追わせている別任務に関係することなんだ。嫌なら別の人間にやらせるよ、ルカが嫌がることは強制しない。」



これが本当にマフィアなのだろうかと言うほど、この男は甘い。甘い甘い砂糖でできているような男、それが沢田綱吉だった。だがその優しさが、甘さが、ルカは堪らなく嬉しかった。



『いいえ、私は貴方と共にある月。あなたがいるから私が存在できる、だから貴方の頼み事ならば、あなたの望みならば喜んで。』


「ありがとう、ルカ。もし生きていたら絶対に気をつけてね。彼奴ら(FBI)はしつこいから。」


『ふふ、はい。』


「骸にも休暇を与えるから、後々行かせるよ。情報は端末に入れておくから。気をつけてね?」


『Si、ボス。』

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ラン(プロフ) - あつやき玉子さん» あつやき玉子様、ありがとうございます!頑張ります^^ (9月7日 20時) (レス) id: 9b3766836f (このIDを非表示/違反報告)
あつやき玉子(プロフ) - 続き待ってます! (9月7日 15時) (レス) id: 7a83d58952 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラン | 作成日時:2023年8月27日 18時

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