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「ニノ、そんなにガマンしてたの？」
「んー……ちょっと違う、と思う」
「ん？………あぁ、成程」
俺が気が付くと翔ちゃんがいつもと違う
少し眉を下げて微笑んだ
「俺もだけど、さ。やっぱり時間が解決…ってのとは違って…単純じゃない、っていうか、」
仕事中とかは別々に行動しても、もう殆ど支障は無い
けど、プライベートの時間になると
緊張の糸が切れるみたいに、どうも……らしい
「いいんじゃない？」
「え？」
俺の言葉にキョトンとして見上げてくるから
準備も出来たし、ニノが座っていたパイプ椅子に座った
「だって翔ちゃんとニノの中では『単純』な事じゃ無いんだし」
去年のクリスマスから…
その仕事の話を聞いた時から…
2人はずっと『その日』がくるのが不安で
仕事だから、とか
数ヶ月だった、とか
そんな事は関係無いんだよ
翔ちゃんとニノの間にあるのは
甘えとか、依存とか
そんなものじゃない
2人の事を見てれば分かる
愛情とか。信頼とか。絆とか。尊敬とか
そういう、言葉にすれば簡単なんだろうけど
相手を想いやって。理解し合って。理解しようとして
複雑に絡み合った数々の想いを、お互いが大切にしてる
それを表向きであっても断ち切る事の辛さは
正直俺には分からない
けど、普段の2人を見てれば分かるから
「いいじゃん。恋人同士がいつでも一緒にいたい、って思うのは当たり前なんだし」
「……ぅん」
「それにさ。俺的には2人が一緒じゃない方が変な感じするし」
「……ぅ、ん」
「ほらー。大丈夫だよー」
ハンカチなんて持ってないからさ
タオルでわざとちょっと乱暴に翔ちゃんの顔を拭いてやる
ニノ
翔ちゃんの足の事心配して一緒に行かなかったんだな
「うぷ…」
「翔ちゃん、いつも可愛いけどさ。笑ってる方が俺は好きだよ」
初めて会った時より
全然俺の前で気を抜いてくれてるのは分かる
それはきっとニノの存在があるから
ニノもそれは同じ
翔ちゃんと一緒にいる時のアイツ、
ほんとに昔とは比べられない顔してるから
この2人が笑ってるのを見るのが
俺にとって凄く嬉しい事だから
「雅紀」
「ん？」
「ありがと」
少し目が赤くなっちゃってるけど
翔ちゃんのこの笑顔、ほんとに素敵だよ
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櫻華(プロフ) - ☆レインボー☆さん» レインボーさん、お久しぶりですヾ(*‘ω‘ )ノ私も特任課の空気感が気に入っているので、時々短編にその感覚が出そうになってアタフタしたりしています^^;楽しみにしてくださっていてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(*’ω’*) (2018年10月7日 13時) (
レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
☆レインボー☆(プロフ) - お久しぶりです。いつも楽しく読んでます(*´ω｀*)短編の2人も好きだけど、特任課の5人の関係性が大好きで、いつもニアニアしながら読んでます(笑)櫻華さんのペースでゆっくり更新してくれたらうれしいです(*´ω｀*)次も楽しみにしてますね！！ (2018年10月7日 6時) (レス) id: b7664ba36d (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - まなさん» まなさん、初めまして。まなさんの占ツクデビューがこの作品とはっ！とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。私もここまで続くとは思っていなかったと同時に、思い入れがある作品なので嬉しいです^^*これからも少しでも楽しんで頂けると嬉しいです^^* (2018年9月4日 16時) (レス) id: 643a141105 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - すごく面白いです！私が占いツクールではじめて出会った小説が通称、特任課だったので、勝手にずっと見守ってきた母親のような気分になってしまいました笑磁石が物凄く好きなのでこれからも読み続けます！更新ゆっくりでも良いので頑張ってください。応援してます!!!! (2018年9月4日 16時) (レス) id: 6c2894a65b (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - れっどらいおんさん» ありがとうございます。どんどん季節感とは無縁になっていっていますが、のんびりと…お願いします^^* (2018年8月20日 15時) (レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年8月20日 5時
