【銀魂】あなたに推してもらいたくて【志村新八】 (ページ16)

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じゅうろくページ16

お通「ーーもう暴力は禁止！その腰の物も外して！」

お姉ちゃんがそう言うと、隊士さんたちはみんな刀を床に置く。

『さすがお姉ちゃん…！かっこいい…』

総悟「あー、あれに憧れちまってんのか…」

その後も、お姉ちゃんはかっこいい言葉をつらつらと並べて、新しい局中法度を提示していた。

土方「ーーー！！」

ハッ、お姉ちゃんに見惚れてて他の人たちの声が聞こえてなかった…。

お通「それは侍らしさを表現するには削れないからくだのこぶ」

土方「侍らしさなんてもはや微塵も残ってねームーミン」

おお！お通語なら聞き取れる！

総悟「やっぱあんたもおかしいでさァ」

『あ、あれ、口に出てましたか…？』

総悟「そりゃあもうハッキリと」

恥ずかしい…。

少し赤くなった顔を伏せて再びお姉ちゃんたちの会話に耳を傾ける。

お通「そうそうそういう感じ！」

土方「うるせぇよ！」

この人、お姉ちゃんに向かって…！！

総悟「土方さん仕方ありやせんぜ、今日一日くらいは我慢しま醤油一リットル飲んで死ね土方コノヤロー」

土方「お前が使うとより憎たらしさが増すんだけど」

沖田さんは…いい人なのかもしれない？

お通「ーー親しみやすさのあるマスコット的キャラが必要だと思うのり弁。で、私なりに考えてみたんだけドメスティックバイオレンス！」

すると、先ほどとは反対方向の林に向かって、お姉ちゃんが手を振り出した。

『誠ちゃん…！』

お通「真選組マスコットキャラ、誠ちゃん！」

土方「だーから全然かわいくねーし総悟「しっ、土方さん、案外人気があるみたいですぜィ」あ？」

急いで誠ちゃんの方に駆け寄って、いつもエリーにするように、もふもふしてすりすりした。

『誠ちゃん〜！もふもふ〜、可愛いね〜！』

「「「「(うらやましいっ！！！ﾌﾞﾌｫ)」」」」」

土方「いやあれは例外だ！！ってかなんで死体背負ってんだ！？どっちだ！？どっちが誠ちゃんだ！？」

お通「馬の方だようかん♡」

土方「こんな哀しげな目をしたマスコット見たことねーよ！可愛いどころかオメェ、うっすら悲劇生が見え隠れしてるじゃねーか！？」

銀時「ダァ…やっちゃったなァ…」

土方「やっちゃったって言ったよ今！？何、そういうこと！？」

総悟「でもほら、誠ちゃん鼻血垂らして満更でもなさそうな顔してやすぜィ？」

土方「…」