【銀魂】あなたに推してもらいたくて【志村新八】 (ページ1)

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銀時「なあ新八〜、腹へった〜」

新八「知りませんよ！今さっき朝ごはん食べたでしょ！！」

ソファーにだらんと体重をかけながら気だるげな声で言ってくる。

一応、万事屋の社長。

銀時「硬いこと言うなよ〜」

神楽「そうネ、新八は硬すぎるネ！酢昆布買ってこいヨ！」

新八「いや自分で買ってこい！！！っつーか今食ってんだろ！！」

新八「僕は今日、やっとの思いで手に入れたお通ちゃんのライブに行くんです！！」

銀時「あ？いつも行ってんだろ、何が「やっとの思い」だよ」

神楽「そうネ、酢昆布買ってこいヨ！」

新八「お前はそれしか言わねーのかよ！！！！」

はあ、とわざとらしくため息をこぼす。

新八「今回は妹のAちゃんとコラボライブなんですよ。今勢いがすごくて、チケット取るのもやっとなんです」

リモコンを取ってテレビをつけると、ちょうどAちゃんのニュースがやっていた。

神楽「お！！この子見たことあるネ！」

銀時「あ？こいつ、この前の」

は！？

新八「何ですか、この前のって！？ Aちゃんに会ったんですか！？」

銀時「ったくうるせーな、耳元で叫ぶなよ…」

神楽「思い出したアル！こないだ依頼しに来たけど銀ちゃんが追い返してた子ネ」

新八「はああああ！？ Aちゃんがうちに依頼！？何追い返してんですか！！！！」

銀さんの肩を掴んで、前後に思いっきり揺らす。

銀時「いや〜、顔は確かにめっちゃかわいかったけどよ？あんな貧相な体じゃ新八「何言ってんですか、あんた！！！！？？？」

神楽「銀ちゃん、そんなこと考えてたアルか。最低ネ。酢昆布買ってこいヨ」

銀さんにゴミを見るような目を向ける。

神楽ちゃんの失言は聞かなかったことにしよう。

新八「とにかく、僕は行ってきますから！！お昼は適当に食べてください！！！」

グッズと羽織を纏って、扉を強く閉める。

神楽「酢昆布買ってこいヨ〜」

神楽ちゃんの声が聞こえた気がしたけど、知らないふり…。