白蓮の雪柱 ページ44
「 血鬼術 雪化粧 」
Aは治癒術をしのぶ、伊之助、カナヲにかけた。
「ぬわっ!?なんだこれ!!」
雪が足からだんだんまとわりつく。
一番傷ついてるだろう胴体から下を固まらせた。
「怪我が酷くてみてられない」
しのぶなんて結構斬られてるし、口から血も出てる。そういえばよく見たら羽織りがボロボロだ。
「?あっ、羽織りですか?
もうこの状態だと着れませんね」
「捨てるの?」
「持ち帰りますよ。
ただもう着れないので飾りになりますが」
「……そうか。
よく頑張ったな。死んでなくて良かった」
「Aさんの顔を
人目見てからにしようと思ってたんです」
「生きていてくれてありがとう」
「後はよろしくお願いします」
「A君、まさかその木刀で俺のこと斬るつもり?」
「馬鹿野郎。日輪刀使うにきまってんだろ」
ジャキッと構える。
「しのぶを傷つけた罪は重い」
ヒュウウウ!っと、冷たい空気が宿る。
「しのぶちゃんを喰うのは俺だ。
邪魔しないでよ、鬼狩りのA君」
「お前みたいなやつに渡すかよ」
童磨は瞳孔を開いて笑いながら術を出した。
「 血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩 」
ここで大技を出されたら俺がひるむとでも思ったのかな。
「おい雪野郎!!勝てんのかよ!!」
「…っ!」
「大丈夫ですよ。Aさんは強いので」
「俺ね、今なら鬼殺隊で一番強い自信があるよ」
しのぶのほうを見て笑った。
「ふふっ、それで怪我をしたらどうするつもりです?」
「君のこと食べてやるよ」
「!…滅茶苦茶な人ですね」
体の左側面を相手に見せ、顔の近くに刀を構えて刃を真っ直ぐ向ける。
【雪の終わりに蓮の花を咲かせ】
「 全集中・雪の呼吸 奥義 終雪・
ヒュウウウ!!!
真っ白い雪の吹雪に乗って、一歩足を踏み出すと、爆発するように雪が散った。
Aが通る場所はすべて雪で凍り、蓮の花がいくつも咲いていた。
童磨の術を呼吸をしながら斬って、最後に身体を回転させてその力で首を斬り落とす。
ザンッ!!!
「ありがとう、鉄瓦師範」
蓮の花、咲かしましたよ。
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時