出会い ページ2
カナエさんが紹介してくれた藤の家で働き生活をすること数ヶ月、俺は家事が大好きになるほど仕事にハマっていた。
でも鬼殺隊に入るための練習として、休暇を貰ったら近くの剣道場に行きこっそり見に行っていた。
「やああ!!」
おー、速い。
初めは準備運動して素振り、応用の形だった。
それをメモしてすぐに木刀を買いに行き、帰って庭で練習を繰り返した。
「っ!」
家事をしているおかげで筋肉はあった。
でもまだ足りない。
このままだと成長できないで終わる。
「……どうすればいいんだ……?」
「呼吸」
「!?」
知らない女の子の声がしてすぐに渡り廊下に目を向けると、気の強そうな小さい女の子がいた。
凄い美人で見惚れた。
「呼吸を上手く使わないと、体力は持ちませんよ」
よく見たら隊服を着てるから、鬼殺隊の人だ。
それを知った途端この子にくいついた。
「教えて」
「!?」
「稽古をつけてください。鬼殺隊に入りたいんです」
「……それは無理です。
人に教えられるほどの実力がありませんから」
カナエと同じこと言ってる。
よく見たら雰囲気似てるし匂いも同じだ。
姉妹かな、気の強いところは似てない。
「でも体力をつけるところから始めるといいかと……」//
「わかりました、やってみます。ありがとうございます」
俺はすぐに木刀を木の陰にしまって走りに行った。
「しのぶー、何か見ていたの?」
「ちょっとね。
カナエ姉さんの言ってたAって人はどこにいるの?」
「今日は休暇で外出しているみたい」
「変な男だったら叩いてやろうと思ったのに」
「もう、そんなこと言わないの。凄く良い人よ」
「どうだか。裏の顔は分からないじゃない」
「意地っ張りね〜」
しのぶは改まった顔をした。
「さっきね、凄い頑張っている人を見かけたの」
「?」
「その人なら、姉さんをあげてもいいかも……」//
照れている様子を見てカナエは勘づいた。
「あらあらー、一目惚れ?」
「ち!違う!!そんなんじゃないけど……」//
「ふふっ、よかったじゃない」ニコ
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年11月29日 15時