episode52 ページ7
赤司side
その時の御影さんは、昼間のおちゃらけた様子とは違って、とても泣きそうだった。
A…君はなにを隠してるんだ?
なにを独りで抱えてるんだ?
数日前に、Aたちが普通の人間じゃないことを聞いて驚きはしたが、正直そんなに重くは考えていなかった。
特殊な能力を持っていて、その力で何かを守ってる。それくらいなものだと思った。
俺達が中途半端な気持ちで向き合ってる、Aたちは、
そんな簡単なものじゃない。
そう思ったら、なぜかAの存在がとても遠くに感じた。
それと同時に、俺達のそばにいることが当たり前じゃなくなる日がくるのではないか
そんなことが頭をよぎった。
なぁ、A
俺達にできることは、何も無いのか?
宴会の中楽しそうに笑うAの小さな背中を見て
はじめて、『守りたい 』と思った。
守るよ、
俺になにができるかわからないけど
君を好きだと言う気持ちは
確かなものだから。
どうかお願い、Aも、限も、閃も
俺達の前から消えないでくれ。
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はっしん(プロフ) - 続編、おめでとうございます!更新、待ってます(*≧∀≦*) (2016年1月28日 21時) (レス) id: c7aca19430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるひょ | 作成日時:2016年1月28日 21時