花巻君の好きな人は私ではない。３【花巻貴大】

ひゃくななわ。 ページ35

＊△▽









どこ？








どこにいる？







 

はやく会いたい





会って、話しがしたい。






神様お願い。


はやく、花巻に会いたい。









、









、









、









花巻｢春野！！！！｣









、









確かに聞こえた、大好きな声









A｢花巻！！！｣









大好きなその人は、私が走っていた反対車線で私の名前を呼んでいた。









信号が青に変わり、こちらに走ってきた花巻。






今すぐ




今すぐ伝えるね。







A｢…聞いてくれる？｣




花巻｢……うん｣






ありがとう








A｢……私ね、ずーっと前から1人の人が好きだったの。｣






ゆっくりでもいい






ちゃんと、伝えなきゃ。






A｢けどね、そのせいでたくさん傷ついて、…たくさんの人を傷つけてきたんだ。ずっと怖くて、気づかないでいて、いつの間にか逃げてたの。周りの気持ちからも、自分の気持ちからも。｣









たくさん、迷惑かけた




たくさん、お世話になった






たくさん、ありがとうって伝えたい







今、やっと心が元に戻ったよ。









A｢けど、もう逃げない。









私は…｣








やっと、前を向ける。









｢私は、花巻くんが好きです。ずっと、ずっと前から。｣









、









やっと、言えた。





長い長い片想い。

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