赤司｢第3シーズンだよ！｣木吉｢このー木なんの木気になる木｣日向｢黙れ木吉ぃ｣原｢そんなことよりガムなーい？｣紫原｢室ちんおかしぃ～｣氷室｢クッキーでいいかい？｣椎名｢はーい、かわいいかわいい麗子様のお通りだよ！｣ (ページ11)

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－107game ページ11

椎名Side

ああ、見られたくなかったのに

こんな顔見せられないから部活に行かなかったのに

誰にも会いたくなかった

いつもクールでしっかりしてて大人なふわりちゃん。

クラスの人に与えた印象ってそういうかんじのでしょ？

私は弱さを人に見られたくなくて

だから、だからね、

すごく嫌なの。

椎名「麗子にはね、婚約者がいるの。麗子はお嬢様だから、将来はその人と結婚しないといけないの。｣

緑間「そうか｣

椎名「でもね、麗子は幼馴染の瑛斗が好きなの。｣

緑間「そうか｣

椎名「麗子には今だけでも幸せを味わって欲しいのになのに、私もその人のことが好きになっちゃったの・・・・・・アハハ、笑えるでしょ｣

緑間「そうか｣

椎名「忘れ物を取りに教室に戻ったら、2人でキスしてた。｣

緑間「そうか・・・・｣

椎名「・・・・・・・・・・・・ねぇ、慰めて？このままじゃ立ち直れないよ、誰かに慰めてもらわないと立ち直れない。私は強いふりしてるだけで本当はめっちゃ弱いんだよ？｣

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緑間Side

慰めて？

本当は弱い？か

お前は強くなんてないのだよ

誰よりも儚くて

消えそうで

ものすごく弱い

今にでも倒れそうなくらい青白い顔

涙で赤く腫れた目元

濡れた髪

全てを愛おしく思ってしまうオレはどうかしているな

オレは今、椎名の泣き顔に、つらそうな顔に、悲しそうな表情に

一目惚れした。

俺は優しくないから、このまま悲しんでいればいいとさえ思った。

だけど、慰めてやりたい

抱きしめて安心させてやりたい

椎名「お願い、慰めて・・・・・・・｣

震える体を抱く

ギュッと抱きしめる

冷たい、雨で冷えきった体

椎名はオレの顔を見つめてくる

オレは彼女にキスをした