【あくねこ】担当執事の彼にしてみた【2】

（2階執事） ページ7

▶ハウレス

「寂しくなんてありませんよ。

ふっ、と小さく笑いあなたの手を取り膝をつく。
生きていてくれるなら、それでいい。あなたがあなたでいる限り、彼の剣はあなたを守るためにある。
少しでもあなたの不安が無くなるように、どうか思い出して。

「何度でも、あなたに忠誠を誓います」


▶フェネス

「そう、ですか。それなら良かったです」

本を手に取りとても面白かったと言うあなたに、苦々しく顔を顰めてしまう。
この本は前に一度読んだことがある。あなたが言った「記憶を消してまた読みたいな」なんてことが、こんな形で叶うなんて…。
あなたはどこでもあなただから、どうか思い出して。

「その本が本当にお好きなんですね」


▶ボスキ

「主様も一緒に昼寝するか？ここなら誰も来ねえよ」

芝生の上に寝転び、自分の隣をぽんぽん叩く。
戸惑いながらも隣に来たあなたを抱きしめ、胸元に顔を埋める。
記憶がないなんて耐えられなかった。自分のことを知らないなんて言わないで。
早く早く、どうか思い出して。

「いいか主様、俺はボスキだ。頼むから、二度と知らないなんて言わないでくれ」


▶アモン

「実は俺と主様は恋人なんですよ」

戸惑うあなたに満足したように笑い「冗談っすよ。冗談」と取って付けたように言う。
彼は少し頬を染め、3本の薔薇を花瓶に入れた。
後悔のないように、どうか思い出して。

「今は、冗談っす。記憶が戻ったら、この薔薇を受け取ってくださいっすね」

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