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目の前で起こっていることが、よく、理解できない。









「うあ"ッ、あ"あ"あ"ぁ"ぁ"!!!!!」









何故。






何で。









何で、"宮本Aが血だらけになっている"?









*









薄々、可笑しいとは感じ始めていた。




彼女のことについてだ。









「…キミは、知ってたんですか?」


「…さぁ〜ねぇ…」









ボク、黒子テツヤの問いに、その少年はとぼけたように答える。






この世のどんな人間、どんな人形よりも美しいであろうこの少年。



すっきりとした目鼻立ちに、薄い唇。

雪に負けない位の白い肌は、男のボクでも見とれるものがある。







何故影が薄いだけのボクが彼との関わりを持っているのか。









きっかけは些細なことだった。







彼は、"あの恐ろしい世界"の創造主である。









「黒子テツヤ。キミはボクの問いかけに全く動じなかったからね。気に入ったよ」









人間は、自分の核心を突かれると、狂うという。





にも関わらず、そんなことにも動じないボクは、どうやら彼のお気に入りになったらしい。







それもそうか。









ボク、黒子テツヤの肉体は人間だ。




だが、精神はもともと"狂っている"。









「人間のナリをした化け物と、化け物のナリをした人間の二人、かぁ…。









…ふふ、何それ、面白そうじゃーん。」









創造主は、無邪気な笑顔で、笑った。




何処までも、残酷なヤツだ。






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黒子の葉っぱさん。(プロフ) - エンドさん» コメント有り難うございます。幻想的、ですか…。そういったものを意識していたので伝わっていたら幸いです。 はい、更新頑張ります(笑) (2016年4月29日 18時) (レス) id: f604d25ff8 (このIDを非表示/違反報告)
エンド - 幻想的な世界観に引き込まれました。夢主が帝光中に行ってしまいましたが、一体どうなるのでしょうか…。続きが楽しみです。更新頑張ってください。 (2016年4月29日 12時) (レス) id: 21f9618b4e (このIDを非表示/違反報告)
黒子の葉っぱさん。(プロフ) - リアンさん» 有り難うございます。私も個人的に好きなんですよね、人外と人間の恋愛。好き嫌いが別れると思うので不安でしたが…。まだまだ山場は遠そうですが頑張ります(笑) (2016年3月25日 22時) (レス) id: f604d25ff8 (このIDを非表示/違反報告)
リアン - 前作読ませて頂きました。今回も面白かったです!こういうお話が大好物なので(笑)更新頑張って下さい! (2016年3月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 8d346a5b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒子の葉っぱさん。 | 作成日時:2016年3月21日 12時

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